研究結果は徐波睡眠が深い眠りと感じることをとてもよく説明
ローザンヌ大学病院の研究者チームは、睡眠中の遅い脳波は、その人が深く眠っていると感じていることを示しているという理論に異議を唱える証拠を発見しました。
彼らの研究結果はCurrent Biology誌に掲載されています。
長年にわたり、医学は、EEGの読み取り値で脳波を観察することにより、人がどれだけ深く眠っているのかを知ることができるという信念を固く信じていました。
この新しい研究では、研究者は慢性的な不眠症に苦しむ人々に何が起こるかを詳しく調べることによって、その概念を検証しています。
不眠症についてもっと学び、おそらくその治療法を見つけるため、研究者たちは不眠症である10人と一般的に睡眠が普通に取れている20人へ、実験室で眠ってもらいEEG記録を取りました。
そして、各自が睡眠の質についても報告しました。
研究者たちはまた、睡眠段階全体での睡眠の質に関するほぼ瞬時のフィードバックを得るために、ボランティア参加者へは787回の目覚めを体験してもらいました。
彼らのデータから、研究者たちは、普通に睡眠がとれている人がノンレム睡眠の期間である睡眠の最初の2時間に最も浅い眠りを経験していると報告していることを発見しました。
一方、不眠症の人は、最初の2時間は睡眠が普通である人よりも覚醒していると報告しました。
彼らはまた、レム睡眠中はより軽く眠ったように感じると報告しました。
これは、以前の研究では、人々が通常、最も深い眠りにある時間であることが示唆されています。
研究者たちはまた、不眠症の人は目覚めていると思っていた時間にかなり高い確率で頻繁に眠っていることを発見しました。
これは、彼らが思っているよりも多くの睡眠をとっていることを示唆しています。
しかし、研究者たちはまた、不眠症の徐波睡眠と速波睡眠の間にある程度の重複があることを発見しました。
これは、彼らが同時に目覚めと眠りを経験していることを示しています。
研究者たちは、この発見が、徐波は必然的に深い睡眠とその後のぐっすり眠ったという感覚の両方を示しているという概念に異議を唱えることを示唆しています。
彼らはさらに、古い考え方では、人々が睡眠プロセス中に問題が発生したことを示す『解離の感情』、を無視している傾向があることを示唆しています。
【以下のリンクより引用】
Study results challenge theory that slow-wave sleep best accounts for feeling deeply asleep
Medical Xpress
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