神経膠芽腫の潜在的治療薬として識別された新しい乳癌治療薬

アメリカ・バロー神経研究所のアイビー脳腫瘍センターは、再発性膠芽腫の治療のための最近の乳がん治療薬リボシクリブ（ribociclib, 商品名Kisqali®）の第0相臨床試験の結果を発表しました。

最近FDAにより進行性乳癌に対して承認されたこの薬剤は、癌細胞分裂を阻むという新たに発見された薬剤クラスの標的療法の一部であり、　　　　神経膠芽腫のような悪性脳腫瘍患者のための新しい混合薬の骨格を形成することができます。

膠芽腫は他の種類の癌と比較して特異で複雑な問題があります。それ単体を治療するのではなく、むしろ患者ごとに異なる遺伝的変異体の集合体を治療します。

今回の第0相臨床試験では、正確な医学的アプローチを用いて、どのサブタイプの膠芽腫がリボシクリブに反応するのか、そして我々の患者の腫瘍が新しい治療法に対して耐性を示したのかを明らかにしました。」と、アイビー脳腫瘍センターの所長である、ネイダー・サナイ博士は述べました。

この試験の結果で、リボシクリブは、脳腫瘍患者での薬剤の開発を長年にわたって妨げてきた血液脳関門の打開策となり、そしてこの薬剤が癌細胞の分子標的を効果的に打撃することを示しています。

実験的であるという第０相臨床試験はまた、アイビー脳腫瘍センターの臨床試験チームが『再発性神経膠芽腫』の患者のために開発進行中の混合薬の治験の一部として、薬物耐性の潜在的メカニズムを識別しています。

「この包括的な研究は、リボシクリブに対するグリオブラストーマ耐性メカニズムを弱める強力な併用薬物療法を特定するのに役立ちました。

1年も経たないうちに、私たちは新しい混合薬の開発に向けて飛躍的な進歩を遂げました。それはこの病気と闘う患者にとっても医師にとっても、　　　どれほど貴重な時間であることでしょう。」とサナイ博士は述べました。

【以下のウェブサイトより引用】

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