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科学者が武漢のコロナウイルスの大流行について言及

武漢コロナウイルス(2019-nCoV)の初期の症例での研究において、中国の科学者のチームは、急速に広がる病気の潜在的な治療方法について議論しました。

医学誌Lancet(ランセット)の最新号で、科学者たちは最初に確認された41人の患者におけるウイルスの重要な特徴とその影響に注目しました。

2019-nCoVは新興ウイルスであるため、治療を目的とした特別なワクチンや明確な治療方法ははありません。

しかし、41人の患者全員が肺炎を発症したため、彼ら全ての二次感染に対処するために抗生物質が投与されました。

38名には、一般的に商品名のタミフルで知られている抗ウイルス薬のオセルタミビルが投与され、9名にはコルチコステロイドが投与されました。

これまでのところ、コロナウイルス感染症に対する抗ウイルス治療は効果的であるとは証明されていません。

しかし、Lancetで、研究著者は、ロピナビルとリトナビルの組み合わせが2019-nCoVに類似した他の2つのコロナウイルスの陽性転帰と関連していたと付け加えました。

そのふたつのコロナウイルスとは、重症急性呼吸器症候群(SARS)と中東呼吸症候群(MERS)です。

現在病院で利用可能なロピナビルとリトナビルの組み合わせは、2003年のSARSの発生、そして、2012年の中東呼吸器症候群の発生時に使用した際の有害事象が最小数でした。

この試みでは、ロピナビルとリトナビルの併用療法の有効性を試験するための試験が設定されたと研究では示されています。

ステロイドの使用に関しては、SARS、MERS、そして最近のウイルスの流行による炎症性肺損傷を減らすために、コルチコステロイドが頻繁に使用されましたが、証拠はSARSおよびMERS患者でのそのようなステロイドの使用は死亡率に影響を与えなかった代わりに、回復を遅らせたことが示されています。

Lancetの記事は、最初に確認された41人の患者の73%が男性であり、その半数が49歳以上であると特定しました。

発症時の一般的な症状は、発熱、咳、筋肉痛または疲労です。

あまり一般的ではない症状には、頭痛、咳血、下痢があります。患者の半数には呼吸困難があり、これは病気の発症から8日後に発生しました。

41人の患者のうち、28人は1月22日に少なくとも10日間熱が下がり、胸部X線写真により気道の改善といった証拠が確認されたことをうけ退院しました。

この時点で、6人の患者が死亡しました。

火曜日の時点で、中国全土では4,500件を超える症例が確認されています。

そして少なくとも100人が死亡したと報告されています。

 

中国以外では、香港とタイでそれぞれ8件の報告があり、続いてマカオ、台湾、オーストラリア、米国で5件、マレーシア、シンガポール、韓国、日本で4件、フランスで3件、ベトナム、カナダで2件、そしてネパール、カンボジア、ドイツでそれぞれ1件の症例が確認されています。

中国以外ではまだ死者は報告されていません。

2019-nCoVの拡散を防ぐために、当局はK80、K94そして、K95のマスクを着用するように人々に助言しています。

これらは、それぞれ80%、94%、95%の微粒子をブロックするという有効性が示されています。

その他の予防措置には、頻繁に手を洗うこと、最近、中国に旅行した人との接触を避けることが含まれます。

Lancetに掲載された記事は、中国での新しいコロナウイルスの最初の症例から発表された、最初の臨床データです。

記事全文は、Lancetのウェブサイトで見ることができます。

それは1月24日に公開されており、「2019年中国武漢の新型コロナウイルスに感染した患者の臨床的特徴(Clinical features of patients infected with 2019 novel conoravirus in Wuhan, China)」というタイトルにて、チャオリン・ファン氏ほか28人により執筆されました。

 

【以下のリンクより引用】

Scientists describe Wuhan coronavirus outbreak

The Korea Herald