米FDAが承認した女性版バイアグラ
【ロイター通信より】
米国のFDAは、パラティン・テクノロジーズ社(Palatin Technologies)とAMAGファーマシューティカルズ社(Amag Pharmaceuticals)の
閉経前の女性の性的欲求を回復させるために、最近、別名を「女性用バイアグラ」として名付けられた医薬品を承認しました。
この治療薬、『Vyleesi』は、以前、そういった試みが一度は失敗した市場において競争力を持つでしょう。
アナリストらは、女性の性的欲求の喪失を安全かつ効果的に治療する薬剤は、最終的に年間売上高が約10億ドルに達する可能性があると
述べています。
パラティン社の株価は44%増の1.93ドル、AMAG社株は11.5%上昇しました。
化学名「ブレマノタイド」として知られているVyleesiは、性的欲求に関与する脳内の経路を活性化させ、
性的欲求低下障害(HSDD)の閉経前の女性を治療します。
この薬剤は、2015年にHSDDで承認された1日1回投与の薬剤であるスプラウト・ファーマシューティカルズ社(Sprout Pharmaceuticals)のAddyiの競合となります。
薬を服用しているときはアルコールの摂取が制限されます。
Addyiは、食品医薬品局(FDA)の科学者によるレビューでは、
有効性が最低限であり、おそらく安全でないと考えられるにもかかわらず、背景に支持団体からの強い圧力があり承認されました。
アナリストによると、アルコールの使用を制限しないVyleesiは、Addyiよりも副作用の許容性、即効性、毎日服用する必要がないなど、いくつかの点でメリットがあります。
臨床試験中に報告された副作用には、軽度から中等度の悪心が2時間程度続くことなどがあり、臨床試験中の患者の約40%が主に最初の3回の摂取時に発生した、とAMAG社は発表しています。
この薬剤は、予想される性行為の少なくとも45分前に自動注射器を使用して腹部または大腿部に注射薬として投与されます。
FDAは24時間以内に1回以上か、または1ヶ月に8回以上、摂取しないよう勧めています。
この薬はパラティン社によって開発され、AMAG社は北米の独占販売権を保有しています。
パラティン社は、この薬剤の承認によりAMAG社から6,000万ドルの報酬を受け取り、さらに特定の売上目標達成時と
ロイヤルティが追加で支払われる予定です。
HSDDは米国で約600万人の女性が罹患していますが、治療を受ける人はほとんどいません。
SVB Leerinkのアナリストである、エミ・ファディア氏は、ソーシャルメディアを通じたより直接的な消費者向け広告の必要性があり、
それはHSDDについての認識を高めるのに役立つ可能性があると述べています。
「これらの女性たちは沈黙し人知れず苦しむ他はなく、今日、この分野で市場は実在しません。」
とAMAG社のCEOであるウィリアム・ハイデン氏は述べました。
ラデンバーグ・ソールマン社(Ladenburg Thalmann)のアナリストであるマイケル・ヒギンズ氏は、Vyleesiの売上高は2030年までに
732百万ドルに達すると予測しています。
【以下のウェブサイトより引用】