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米・黒人ヒスパニック系の人は、高血圧治療を受ける可能性が低い

黒人とヒスパニック系の米国人は、白人に比べて高血圧を治療できていないと新しい研究が示しています。

研究者らは、2003〜2012年の米国国民健康栄養調査に参加した約8,800人の成人のデータをレビューしました。

調査チームは、白人患者の74%が高血圧の治療を受けていることを確認しましたが、黒人患者の場合、治療率は71%とわずかに低かったのです。
ヒスパニック系患者の場合、高血圧治療率はわずか61%でした。

研究者らは、糖尿病や慢性腎臓疾患の患者の場合は130/80mmHg以下、その他の人は140/90 mmHg以下を正常値と定義される高血圧治療率についても調べました。対照率は、白人43%、黒人37%、ヒスパニック系31%でした。

健康保険を持たない60歳未満の黒人およびヒスパニック系の人は、保険を持たない白人よりも、高血圧の治療を行っている人が40%以上も低い可能性があります。

新しい研究においての朗報の1つは、高血圧を患うすべての成人が治療薬を服用している割合は、研究期間中66%から77%に上昇しました。

この研究は1月17日の「Circulation:Cardiovascular Quality and Outcomes」誌に掲載されました。

「高血圧は非常に一般的であり、脳卒中、心臓発作、心不全などの心臓血管疾患に強く関連しています。」と、上級著者であるエドガー・アーギュリアン博士は語りました。
彼は、ニューヨーク市のマウント・シナイ・セント・ルークス病院の医学部助教授であり心臓病学者です。

博士は「高血圧も治療可能なので、公衆衛生の観点からは、予防と治療戦略がしっかり働いているかどうか、また人種や民族間でどのような違いがあるかを知ることが重要です。」とジャーナルのニュースリリースで述べています。

研究主任著者である、セン・グウ博士は、医療ケアの拡大が高血圧治療における差異を最小化するのに役立つ可能性があると述べました。
しかし、「人種間格差の原因となる要因は複数あります。」と彼女は付け加えました。

「患者に対してのより良い教育、医師と患者とのより良いコミュニケーションにより、より多くの運動や健康的な食事といったライフスタイルの変化をもたらすような患者への支援をが必要です。」と述べました。

「良いニュースとしては、より多くの人々が治療を受けて高血圧を治療していると同時に、白人と人種と少数民族間の格差が残っていることに留意することが重要です。」とも指摘しました。

(記事元)https://consumer.healthday.com/public-health-information-30/race-health-news-570/hispanics-blacks-less-likely-to-get-high-blood-pressure-treatment-study -718686.html