米国のフットボール選手の間で増加した心血管リスクの理由が研究で明らかに

アスリートは全体的に心血管障害による死亡のリスクは低いのですが、アメリカンフットボールのラインマンのような特定のアスリートのグループは実際、他のアスリートや一般人よりもそのリスクが高いことが示されています。

本日JAMA Cardiology（JAMA循環器）で発表された研究では、早期のトレーニングで選手が受ける急激な体重増加によりそのリスクが増加することに関係するのかどうかを彼らの大学でのキャリア全体を通じて選手に対して最初の縦断的観察が行われました。

「私たちは15年前にフットボール選手の研究を開始し、一連の論文で、体重の増加や、心臓構造の問題、高血圧などの単一の問題に注目しました。　　これらの論文が研究の始まりとなりましたが、これはそれをすべてまとめた最初の研究です。」

と、マサチューセッツ総合病院（MGH）心血管パフォーマンスプログラムのディレクターで研究の主執筆者である、アーロンL.バギッシュ医学博士は　　述べました。

ラインマンは、若い頃にはできるだけ体が大きくなるように強く奨励されるとバギッシュ博士は述べました。

「ラインの選手の平均重量が300ポンド（約136kg）を超えない強い大学やプロのチームを見つけるのは難しいでしょう。」

と彼は続けました。

その強制的な体重増加は、その一部は筋肉ですが、かなりの量が脂肪組織や脂肪でできておりそれが、後年に問題を引き起こす可能性があります。

高血圧、睡眠時無呼吸、心筋と動脈硬化といったこれらの問題は、大学一部リーグ同じくらい早く始まり、潜在的に予防は可能であると彼は言います。

「私たちが追跡をしているのは、スポーツをするために体重を増やし、厚い心筋と動脈を発達させているであろう若くて健康な人々のグループです。」

と、バギッシュ博士は述べました。

「スポーツをしていない20歳の人に40ポンド（約18kg）増やすように頼んだら、誰もが不健康であるかどうかは問わないでしょう。」

バギッシュ博士は、彼の研究チームは、若い男性が体の性質を変えるために大学やプロのフットボールチームでプレイすることを推奨しないということではないと強調しています。

「私たちは単にそのリスクとメリットを理解しようとしています。最終的には、フットボールをやろうとしている若い男性に、この選択のリスクとメリットの　　両方を理解してもらいたいと考えています。

さらに、メリットを維持しながら、ゲームへの露出に関する問題を軽減して有害性を軽減できるかどうかを目指しています。」

そのために、彼は一般的なトレーニング計画の一部としてエアロビクス調整の導入を提案しています。

「有酸素運動を行う人の他の集団を研究し、この集団で見たものと正反対のことがわかりました。中年男性がジョギングを始めると、彼らの心筋は薄くなりより柔軟になり始めます。」

研究チームは、早期の急激な体重増加の有害な影響を相殺するために、どのくらいの有酸素運動が必要かを正確に調査する予定です。

そしてバギッシュ博士は、フットボールのラインマンにとってだけでなく結果が重要になると期待しています。

「私たちの研究の最も説得力のある部分は、私たちがこの研究で見ているものは、プロのアスリートではない、肥満の人へ実際にある程度一般化　　　できると思うことです。」

と彼は述べました。

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