米国の小児科医と精神科医は、子供のメンタルヘルスにおける「緊急事態」を宣言
2021年10月19日(Health Day News)-パンデミック中の恐怖、悲しみ、先行きの不透明さ、そして孤立が、アメリカの若者のメンタルヘルスに非常事態を起こしていると主要な小児医療グループは火曜日に警告しました。
米国小児科学会(AAP)、米国青少年児童心理学会(AACAP)、および小児病院協会(CHA)によると、若者はすでに重大なメンタルヘルスの問題に直面しており、それがパンデミックによって悪化しています。
これらの協会は77,000人以上の医師と200以上の小児病院を代表しています。
「子供たちはメンタルヘルスの問題に苦しんでいます。彼らはこのパンデミックの間、ずっと耐えてきました。そして、多くの場合に、注意が身体面での健康への影響に注意が向けられていますが、患者が直面している精神面での健康のリスクが深刻になっていることを見逃すことはできません。」
とAAPの会長である、リー・サビオ・ビアス博士はこれら3つの協会発行のニュースリリースの中で述べています。
「本日の宣言は、政府のあらゆるレベルの政策立案者に対しての緊急の呼びかけです。このメンタルヘルスの危機を緊急事態として扱わなければなりません。」
と、サビオ・ビアス博士は述べました。
統計はそれを裏付けています。
2020年3月から10月の間に、メンタルヘルスの緊急事態を抱える子供たちの救急外来の割合は、5歳〜11歳の子供たちで24%、12歳〜17歳の子供たちで31%増加しました。
また、2021年初頭では12歳から17歳の少女の自殺未遂に関連した、緊急外来は2019年初頭よりも50%増加しました。
最近のデータはまた、14万人以上の米国の子供たちがパンデミックの間に、一次保護者や二次保護者をなくしてしまったことに苦しんでいます。
「私たちはパンデミック以前から子供の精神的および行動的な健康の問題を心配していました。現在進行中の公衆衛生上の緊急事態は、その悪い状態を更に悪化させました。
私たちはうつや不安、トラウマや孤独に苦しみ、自殺傾向が続く若者を心配しています。
彼らや、彼らの家族、地域社会、そして私たちのすべての未来へ永続的な影響を与える若者のことが心配なのです。ぼんやりとしてはいられません。
これは国家の緊急事態であり、迅速かつ慎重に行動を起こす時が来ました。」
とAACAPの会長であるガブリエル・カールソン博士は述べました。
グループは宣言の中で、政策立案者は、すべての家族がメンタルヘルスサービスを利用できるようにし、遠隔医療へのアクセス状況を改善し、学校においての効果的なメンタルヘルスケアをサポートするために、それに向けた予算を増やし、とりわけ若者の自殺の危険性を減らすための取り組みを強化する必要があると述べました。
CHAの会長であるエイミー・ウィンペイ・ナイト氏は次のように述べています。
「私たちは、緊急の対策を必要とする全国の子供や十代の若者たちでの重大なメンタルヘルス危機に直面しています。
今年前半の6か月で、全国の小児病院は、2019年の同時期と比較して、5歳〜17歳の子供の自傷行為と自殺の件数が45%増加したと報告されました。
AAP、そしてAACAPとともに、私たちはこのメンタルヘルスの緊急事態に警鐘を鳴らします。」
【以下のリンクより引用】
U.S. Pediatricians, Psychiatrists Declare 'Emergency' in Child Mental Health
Healthday
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