米国移民拘留センターでおたふく風邪が流行
2019年8月29日(HealthDay News)-政府が発表した新しい報告によると、過去1年間に米国の57か所の移民拘留施設で900件を超える、危険で伝染性の高い『おたふく風邪』が発生しています。そして症例の半分近くはテキサス州で発生しています。
「おたふく風邪は非常に伝染性の強いウイルス性疾患であり、その近くの居住区に住む人々の間で急速に広がる可能性があります。」
とニューヨーク市のレノックスヒル病院の救急医療医師であるロバート・グラッター博士は述べました。
「ニュースレポートに記載されている拘留施設の最新のビデオハイライトでは恐ろしい状態が確認されているため、ウイルスが急速に拡散する環境が整っている恐れがあります。」
と、グラッター博士は付け加えました。
ジェシカ・レオン博士が率いる研究チームによると、この病気は通常、大学の寮などの混雑した生活空間で見られますが、これは収容施設でおたふく風邪が発生した最初の報告です。
レオン博士は、米国疾病管理予防センター(CDC)のウイルス性疾患専門の疫学者です。
グラッター博士は、おたふく風邪は非常に深刻な病気になる可能性があると説明しました。
「おたふく風邪は深刻で命にかかわる合併症を引き起こす可能性があります。特に、がん、免疫力の低下、など高齢の患者だけでなく若い患者においても発症します。」
「おたふく風邪に関連する合併症には、髄膜炎、脳炎、膵炎、難聴などがあります。」
CDCの研究チームによると、これらの流行に関係した最初の症例は、昨年10月にテキサス州において2つの拘留施設間で移送された移民の間に発生した「5つの集団」として報告されました。
12月までに、テキサス州の8つの拘留施設と他の5つの州の6つの施設において、合計67件のおたふく風邪の症例が報告されました。
レオン博士のチームは、流行の継続的な広がりがあることを報告し1月までに、CDCと移民関税執行局は、全国的な流行の対応調整を開始するよう促しています。
全体として、2018年9月1日から2019年8月22日までに、19州57軒の施設で拘留された成人移住者の間で、合計898件の「確認された」可能性のあるおたふく風邪が記録されたと報告書では記されています。
さらに、それらの拘留施設の33人の職員もまた、おたふく風邪にかかりました。
ほぼ半数(44%)が「テキサス州のICEの被拘禁者を収容する施設で報告された」と調査結果では示されています。
おたふく風邪になった人のほとんどは若者で、平均年齢は25歳で、患者の94%は男性でした。
報告書によると、ほとんどは、ICEまたは他の米国の施設に拘留されている間に、伝染性の高いおたふく風邪ウイルスにさらされたと考えられています。
少なくとも13の症例では病気は入院が必要なほど深刻であり、79人の男性が、不妊症を引き起こす可能性のある精巣の痛みを伴う炎症精巣炎を発症しました。
これらはすべて発生する必要のない症例だとグラッター博士は述べました。
麻疹-おたふく風邪-風疹混合ワクチン(MMR)による予防接種は、おたふく風邪とそれに関連する合併症を予防する最も効果的な方法であると彼は強調しています。
「ワクチンが導入される前、おたふく風邪は一般的な小児疾患でした。」
CDCのレオン博士と彼女のグループはそれに同意しました。
「MMRの予防接種の取り組みは、収容施設によって異なると記しましたが施設はおたふく風邪の予防と対応のための地方または州の保健部門の推奨事項に従うべきです。」と記されています。
「具体的には、おたふく風邪のリスクが高い被収容者と職員にはMMRワクチンの接種を行うべきです。」と研究者らは述べました。
これらの流行は終焉には程遠いとレオン博士のグループは付け加えました。
「2019年8月22日の時点で、7つの州の15施設でおたふく風邪の流行は続いています。」
そして、新たな移民がやってきて拘束されるにつれて、おたふく風邪の症例がさらに増えるとチームは結論付けました。
この調査結果は、CDCの罹患率および死亡率週報の8月30日号で報告されました。
【以下のウェブサイトより引用】
Mumps Outbreaks Hitting U.S. Migrant Detention Centers
Health Day