精子数を増やすための食事方法？

2020年2月21日（HealthDay News）- 健康的な食事は脳と心臓、そして精子にも良いということが、新しい研究で示唆されています。

平均19歳の2,900人以上のデンマーク人男性での研究では、魚、鶏肉、野菜、果物、水が豊富な食事を摂取した人は、ピザ、フライドポテト、加工肉、赤身肉、スナック、精粉食品、甘い飲み物や菓子類を食べている人よりも精子数が多いことがわかりました。

「一般的に健康的な食事パターンに従うことは修正可能な行動であるため、我々の結果は、生殖年齢の男性の精子の質を改善するための可能なアプローチとして食事介入が使用できる可能性を示唆しています。」

と、研究を主導するフェイビー・ナッサン氏は述べました。

彼女はアメリカ・ボストンにあるハーバード大学T.H.チャンスクールオブパブリックヘルスのポスドク研究員です。

精子の数が少ないほど、生殖能力に影響を与える可能性があるため、パートナーが妊娠する可能性が低くなります。

「男性の生殖能力が一般的に健康的な食事に従うことは有用かもしれません。」

とナッサン氏は述べました。

研究のために、彼女のチームは健康的な食事を食べた男性の精子数を比較しました。

西洋の食事とは、冷加工肉、全粒穀物、マヨネーズ、冷魚、調味料、乳製品が豊富なデンマーク式の食事です。

野菜、豆乳、卵を豊富に含む野菜が中心の食事であり、赤肉や鶏肉は使用しません。

精子数の中央値は、健康的食事を摂取していた男性で最も高く（167百万個）、次に、野菜中心の食事（151百万個）、デンマーク式の食事（146百万個）が続きました。

欧米スタイルの洋食を摂取していた男性は、精子数の中央値が最も低い（122百万個）ことがわかりました。

彼らはまた、生殖能力を高めるいくつかの性ホルモンのレベルが低かったことを研究者は発見しました。

男性は自分の食生活については自己申告であったため、間違えて報告している可能性があり、調査結果はそれにより歪曲される可能性があると研究者らは述べました。

ニューヨーク州マンハセットにあるノースショア大学病院で不妊治療を行うクリスティン・マリン博士は、この調査結果をレビューしました。

マリン博士は、多くの食事が炎症や心と精神の健康を改善する一方で、生殖能力に対する食事の影響の研究は限られたものだと述べました。

「喫煙、放射線、農薬、重金属などの環境的な影響が精子形成に悪影響を与えることはよく知られていますが、精子の質に対する食事の影響についてはほとんどわかっていません。」

と彼女は述べました。

デンマーク人男性から得られたこれらの発見は、他の集団においては当てはまらない可能性はあるものの、マリン博士は、西洋の食事が精子の質に最も悪い影響を及ぼしているため、米国においても繰り返すことが重要な研究であると述べています。

「不妊治療の成功に関して、女性だけでなく男性でも食事の重要性を強調することができれば、食事が心臓の健康を改善するのと同様に病気を改善することができます。」

と彼女は述べました。

この報告は2月21日にJAMA Network Openで公開されました。

【以下のリンクより引用】

Health Day