精神病を抱えている多くの人がHIV検査の機会を逃す
重症精神病患者は、一般の人に比べてHIV検査を受ける可能性がわずかに高いとの新たな調査結果があります。
AIDSを引き起こすウイルスの感染リスクが高いにもかかわらず、そういう状況だと同研究者は付け加えました。
この調査には、カリフォルニア州の約57,000人のメディケイドを受けている患者が含まれていました。
彼らは18歳から67歳の間でしたがすべて、双極性障害、精神分裂症または大うつ病を精神病で治療するための投薬を受けていました。
この調査によると、HIV検査を受けたのはわずか7%で、2011年の国民総人口の5%でした。
著者らは、彼らの発見は重度の精神病患者の早期にHIV感染を治療する機会がないことを示唆しているとも述べた。
HIVのリスクは、一般の人口よりも重度の精神病患者の方が15%も高い可能性がある、と研究者らは述べています。
「これは、病気の早期にHIVを発見予防する機会が欠けていることを示しています。重度の精神疾患がある人は、HIV感染のリスクにさらされる危険な行動をとる割合が高いのです。」と研究の第1著者である、クリスティーナ・マングリアン博士は述べました。
彼女はカリフォルニア大学サンフランシスコ精神医学科に所属しています。
これらの危険な行動には、HIV陽性のパートナーやHIV感染が不明のパートナーとの無防備な性行為、薬物の注射、性行為などの事例が含まれる可能性があると彼女は説明しました。
「以前の研究では、重度の精神病患者は、一般の人よりも25年早く死亡していることが判明しました。」とマングリアン博士は大学のニュースリリースで述べています。
これらの死亡例の大半は初期の心臓病によるものです。
しかし、HIVやその他の感染症も重度の精神病患者の早期の死亡に関係している、と彼女は述べました。
「効果的な治療方法は広く利用可能です。そして重度の精神疾患を有する人々は、他の人と同様に抗レトロウイルス療法に従うと思われます。」とマングリアン博士は述べています。
この研究は1月17日にPsychiatric Services誌に掲載されました。
(記事元)https://consumer.healthday.com/aids-information-1/aids-and-hiv-sexually-transmitted-diseases-news-607/many-with-mental-illness-miss-out-on-hiv