糖尿病のアメリカ人はCOVIDパンデミックにより大打撃を受けた
2021年7月14日（ヘルスディニュース）-COVID-19で亡くなったアメリカ人の5人に2人が糖尿病に苦しんでおり、慢性疾患はパンデミックの最中で、最もリスクの高い疾患の1つとなっていると専門家は述べています。
米国糖尿病学会（ADA）の最高科学医療責任者である、ロバート・ガベイ博士は、米国でのCOVID-19による死亡の約40％は糖尿病患者であり、これは、「非常に冷静な統計」であるため、この病気の人にワクチン接種を促すはずだと述べました。
「これで十分であるとは言えません。糖尿病を患っている場合は、予防接種を受けてください。懸念がある場合は、医療機関に相談してください。」
と、ガベイ博士は述べました。
「糖尿病患者のCOVIDに関連する入院と死亡リスクは6倍〜12倍高いため、今は、ワクチン接種を受ける時なのです。」
COVID-19死亡統計は、ADAの最近のオンライン年次総会で発表された研究から得られたものです。
もし米国の人口の10％だけがこの病気に苦しんでいると考えると、糖尿病がCOVID-19による死亡で最大40％関係しているということは本当に驚異的です。
テキサス大学エルパソ校の科学者が実施したこの研究では、COVID-19で入院した糖尿病患者の10人に1人が1週間以内に死亡することもわかりました。
十分な管理が行われていない糖尿病の人々は、COVID-19で重病になったり死亡する危険性が特に高く、パンデミックにより、米国の医療制度は、これらの人々の疾患での管理能力に既に亀裂が生じているということを露呈しているとガベイ博士は付け加えました。
米国の糖尿病患者の約5人に1人が、パンデミックの際に食料を購入するか、もしくは、糖尿病治療薬や管理器具を購入するかで、選択をしなければならなかったと、ADAは報告しました。
「私たちは、多くの個人がパンデミック前よりも薬の入手は少なかったことを確認しました。」
とガベイ博士は述べました。
特に米国のインスリン価格は、2021年が『救命ホルモン治療』の発見から100周年を迎えたにもかかわらず、パンデミックの最中に急騰しました。
「治療の発見から100年経ちましたが、私たちにはまだ課題があるのです。」
とガベイ博士は述べています。
ADAは、インスリン価格を制限する法律を可決するために州ごとに取り組んできたとガベイ博士は述べました。
そのような法律は19の州で可決されています。
「私たちは、インスリンを必要とするすべての人が必要なインスリンを確実に摂取できるようにするために他のすべての州へ引き続き呼び掛けています。」
とガベイ博士は述べました。
ADAはまた、糖尿病患者が自分の病気をよりよく管理し、COVID-19から身を守るのに役立つ可能性のある他の変更を推進しているとガベイ博士は付け加えました。
1つは、健康的な食事を摂取するという意識の向上です。
ADAによると、パンデミックの間は4人に1人以上が、健康食品を簡単に購入できませんでした。
パンデミックによって引き起こされた経済的混乱は、特に人々の食事内容に影響を及ぼしました。それは、食料援助を受けている人々のほぼ半数では、彼らが入手できる食物が糖尿病に良くない食品でした。
「健康的な食品が入手できるかどうかは重要な問題です。この国には、そうしたくても適切な食品が入手できないという、食においての砂漠や沼地があります。」
とガベイ博士は述べました。
【以下のリンクより引用】
Americans With Diabetes Were Hit Hard by COVID Pandemic
Healthday