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糖尿病の高齢者対そうでない高齢者の予防的アスピリンの使用状況

糖尿病患者の間で、アスピリンを使用する可能性は、60歳から69歳の年齢層では、違いがありませんでした。

2021622日(ヘルスディニュース)- JAMA Network Openのオンラインで621日に公開された研究によると、心血管疾患(CVD)の一次予防のためのアスピリンの使用は糖尿病のない高齢者よりも糖尿病のある高齢者の方が高いことがわかりました。

メリーランド州ボルチモアにあるジョンズホプキンス大学のエリザベスY.リウ氏と同僚は、2011年から2018年までの全国健康栄養調査の全国代表データを使用して横断的分析を行い、米国の高齢者における予防的なアスピリンの使用率を調べました。

糖尿病の有無にかかわらず、60歳以上の合計7,103人が予防的アスピリンの使用に関するアンケートに回答しました。

研究者らは、糖尿病のある人とない人ではそれぞれ61.7%42.2%がアスピリンを使用していることを発見しました。

糖尿病患者がアスピリンを使用している可能性は、人種、性別、教育、CVD(心血管疾患)リスクカテゴリー、およびBMIを調整した後、60代の前期と後期の高齢者のカテゴリー(参照カテゴリーは60歳〜69歳)では差はありませんでした。

糖尿病のない人でのアスピリンの使用は、参照カテゴリーと比較して高齢者で有意に高いことがわかりました(その確率は70歳〜79歳および80歳以上の場合でそれぞれ1.50%および1.50%)。

糖尿病の有無にかかわらず70歳以上の米国の成人の間では、推定990万人が一次予防のためにアスピリンを服用していると報告されました。

心血管疾患のリスクが高い人と低い人では、一次予防にアスピリンを使用する可能性は糖尿病のある人でも差はありませんでしたが、糖尿病のない人では有意に高いことがわかりました(確率は2.46%)。

男性と比較して、女性は一次予防のためにアスピリンを使用する可能性は低いことがわかりました(確率は0.63%)。

「これらの発見は、医療提供者が高齢の患者にアスピリンの使用について尋ね、最近のガイドラインの変更を踏まえて、CVDの予防のためにアスピリンによる治療を継続することの危険性とと利点について話し合う必要性が高まっていることを示唆しています。」

と著者は記しています。





【以下のリンクより引用】

Preventive Aspirin Use Up for Seniors With Versus Without Diabetes

Healthday