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糖尿病患者のデザートの食べ方

糖尿病を患っている場合、砂糖やデザートは通常炭水化物が多量に含まれるため、禁止されるべきだと思われるかもしれません。
しかし、甘いおやつも慎重に計画して選択すれば、ケーキを食べても問題無いという良い知らせがあります。

「糖尿病を患う場合デザートは禁止であるという神話が多くの人の間で信じられていますが、これは真実ではりません。かかりつけの医師や糖尿病療養指導士に相談し、食事計画に取り入れれば良いのです。」と、認定栄養士であり、「The Big Book of Diabetic Desserts(糖尿病患者のためのデザートブック)」の著者であるジャッキー・ミルズ氏は言います。

これは、別の食事で炭水化物を減らすということかもしれません。
例えば、栄養士は糖尿病患者に炭水化物摂取を毎食30~45グラムに抑えるよう指導します。
この制限を満たすため、マッシュポテトやパン、お米のような他の炭水化物が豊富に含まれる食べ物を小さいデザートと置き換えられる可能性がある、とミルズ氏は説明しています。

また、炭水化物の摂取を慎重に行い、満足度の低いおやつを食べないようにすることも賢い行動です。
「もしクッキーの大袋で炭水化物を摂取してしまっているとするならば、それは賢い選択なのでしょうか?」とミルズ氏は問いかけます。

濃厚で贅沢なデザートは、友人や家族とおやつを囲む休暇中や誕生日のような特別な行事のためにとっておくと良いでしょう。
「デザートの質や満足度や、デザートの共有について考えてみましょう。」とミルズ氏は言います。
言い換えれば、デザートを分け合うことは、摂取量を制限できることに加えて、楽しい記憶を分かち合うことを意味します。


- 糖尿病患者用の甘いおやつ
毎日甘いおやつが欲しくなるなら、新鮮な果物一切れや、甘くておいしい乾燥デーツ一粒、一握りの乾燥チェリーやクランベリーを摂ると良いかもしれません。
「甘さはデザートよりも抑えられており、これらの食品からは栄養や抗酸化物質、繊維質を摂ることができます。」とミルズ氏は言います。

より量の多いおやつとしては、新鮮な果物、シナモンやみじん切りのクルミをトッピングしたタンパク質の豊富なギリシャヨーグルトや、カップ1杯のベリーやアーモンドの細切り、ナッツやシードバターのスプレッドをのせたリンゴやバナナのスライスといった、健康的な脂肪とフルーツの組み合わせを選択すると良いでしょう。
炭水化物に少量の脂質を加えることで、血糖値が急上昇、急下降することを防ぐことができます。

高脂肪のおやつが好きな人は、デザートの量を減らしてみましょう。
一口サイズの濃厚なデザートを食べることで、炭水化物制御中に甘いものが欲しい気持ちを満たすことができます。
量が増える毎に血糖値やカロリーも上昇するため、少量を守ることが重要です。
小さいクッキーやマフィン、トリュフチョコレート一粒などが目安です。

「プチフールもこのカテゴリーの一つです。」とミルズ氏は言います。
ミニデザート用の鍋を用意しておくと便利です。
「私は最近ミニドーナツメーカーを買い、小型のデザートを作っています。大きさは4口分位ですので、通常のケーキ生地を入れて焼くことで、量をコントロールすることができます。」と彼女は話します。

砂糖をまぶしたカップケーキを摂ると食べ過ぎですが、フルーツをのせたミニマフィンならば問題ないと、ミルズ氏は説明しています。
彼女が推奨する炭水化物の量を削減するその他の代替手段としては、ブラウニーの代わりに少量のビターチョコレートを食べたり、イチゴのショートケーキの代わりにチョコレートがけのイチゴを食べたり、砂糖がけのレイヤーケーキの代わりにエンゼルフードケーキを食べたりすることなどがあります。
ミルズ氏によると、エンゼルフードケーキはホイップした卵白で作られており、普通のケーキより軽い食感であるため他のケーキと比べて砂糖の含有量が少ないといいます。


- 糖尿病患者のためのデザート作り
認定栄養士兼料理栄養士、また「The All-Natural Diabetes Cookbook(糖尿病患者のための自然食品を使った料理本)」の著者であるジャッキー・ニュージェント氏は、手作りのおかしを作る場合は、全粒穀物やナッツ、アボカドを含む果物などの植物性食材を使用することを推奨しています。
ニュージェント氏によると、これらの食品は食事の栄養価を高め、抗炎症作用をもたらす可能性があるといいます。

「炎症と高血糖、糖尿病関連合併症の間には関連性があるため、抗炎症作用のある食品を含めることは、糖尿病患者の食事計画における要となります。」とニュージェント氏は述べました。
例えば、アボカドベースのプリンや、焼いた、もしくは新鮮な桃を器にしたギリシャヨーグルトサンデーなどがあります。

人工甘味料について:
デザートレシピの半量までは代替糖と置き換えることができますが、ミルズ氏はノンカロリーの人工甘味料には欠点もあると警告しています。
「人工甘味料を使ってデザートを作ると、ケーキのかさが落ち、上手く焼き色が付かず、劣化が速まります。また砂糖は軟化剤として働くため、小麦粉を使用したお菓子はさらに硬くなってしまいます。砂糖は甘味だけでなく、お菓子作りに役立つ要素となるのです。」

出典:2019年5月3日更新 CNN Health 『Mastering dessert when you have diabetes』(2019年5月13日に利用)
https://edition.cnn.com/2019/05/03/health/diabetes-desserts-food-drayer/index.html