統合失調症の人の自殺率は170倍高い
2020年6月22日(ヘルスデイ・ニュース)- カナダの研究者によると、統合失調症の人の自殺率は一般人口の170倍です。
研究者らは、統合失調症患者75,000人に関する情報を含む、20年間の人口データを調べました。
それぞれ平均して約10年間追跡が行われました。
精神疾患と診断されてから最初の5年間が自殺のリスクが高かったと研究者らは述べました。
患者に気分障害があるか、診断される前に入院した場合にも自殺リスクが高まりました。
診断時の年齢が高いことも自殺率の高さに関連していました。
「この研究が私たちに伝えていることは、統合失調症スペクトラム障害(SSD)の人は自殺のリスクが高いものの、対策と治療法の変更によりリスクが最も高い人々を対象とすることができるということです。」
とトロントにある『中毒および精神的健康センター(the Center for Addiction and Mental Health)』の研究者であるジュヴェリア・ザヒール博士は述べました。
「今、何が起きているのかがわかったところなので、その理由をよりよく理解する必要があります。」
とセンター内にある精神保健政策研究所の臨床医科学者であるザヒール博士は述べました。
統合失調症の症状を治療するだけでは明らかに十分ではないと研究の共著者である、ポール・カーディアック博士は述べました。
「これまでは、臨床医が最初に現れる精神疾患の症状自体の治療に焦点を当ててきました。」
と研究所で健康転帰とパフォーマンスの評価を行うカーディアック博士は述べました。
「この研究は、治療には当初から自殺防止のための安全計画も含まれていなければならないことを示しています。」
このレポートは、6月18日の ジャーナル統合失調症研究(the journal Schizophrenia Research)に掲載されました。
【以下のリンクより引用】
Suicide Rate 170 Times Higher for People With Schizophrenia
Healthday