統合療法により乳がんの生存率を上げる
2021年12月29日(ヘルスディニュース)- Journal of Oncologyで12月18日にオンラインで公開された研究によると、統合腫瘍学への機関的関与は、乳がん患者の生存率を高める可能性があります。
ペンシルベニア州プリマスミーティングにあるIQVIAのテリー・クルーダップ氏らは、乳がん患者の生存転帰と、治療施設においての統合腫瘍学への関与のレベルとの関連を調査しました。
2013年1月から2014年12月の間に治療が行われた合計4,815人の新規に診断された乳がん患者がこの生存分析に含まれていました。
腫瘍学者らは、スコアリングシステムを開発するための12件の補完的なライフスタイルでのアプローチを、教え、支援し、資金を提供するための彼らの機関の努力について尋ねられました。
機関は採点され、4つのコホートに分けれられました。
研究者らは、173人の患者を103カ所の施設、103人の腫瘍学者に振り分けました。
患者の年齢の中央値は51歳で、8%が転移性癌でした。
他の施設と比較して、スコアの低い施設は、統合療法を教育、支援、提供するための努力が少ないことが示されました。
低コホートの患者は、他のコホートの患者よりもそういった方向性が見られたものの5年生存率が有意に低くなることはありませんでした。
低コホートの施設と比較して、低中コホートと中高コホートの施設では、5年生存率がそれぞれ3倍、そして48%増加しました。
「癌治療において、基本的な統合医療サービスが利用できることで、より高い生活の質をサポートするだけでなく、この研究は、また、これらのサービスが患者の生存の可能性を高めることも示しています。」
と共著者は声明の中で述べました。
「これらの調査結果は、病院や腫瘍学者が全ての人の癌治療へのアプローチを支援するための行動へ呼びかけるものとして役立ちます。」
【以下のリンクより引用】
Breast Cancer Survival Up With Access to Integrative Therapies
Healthday
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