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耳の機能に関する認識を深める

新しい研究では、5人に1人が一度も耳掃除をしたことがないことが明らかになりました。

調査対象者の45%が耳に関連した何らかの健康障害を患ったことがあると回答したにも関わらず、何百万人ものイギリス人が、自身の耳の機能について何の知識もないことを認めています。

2,000人の成人を対象とした調査では、ほとんどの人が人生のある時点で耳の障害を患ったことがあるという事実にもかかわらず、自身の耳に関する知識が乏しいことが明らかになりました。

この調査では、5人に2人が耳の痛みがあり、3分の1以上が耳垢が詰まっているような感覚があることがわかりました。

また回答者の35%は耳鳴りを、5人に1人が音が過度に大きく、もしくは不快に聞こえる聴覚過敏を経験したことがありました。

また耳の解剖学について尋ねられた際は、半数近くが自信を持って答えられたのは鼓膜だけでした。

当然のことながら、5人に1人は自身の耳や耳の健康に関する知識は平均以下であると考えていました。


- 耳掃除の不足
一方調査対象者の3分の1は、鼓膜の損傷を与える可能性があるにもかかわらず、綿棒で耳掃除を行うことが未だ安全であると考えていました。

そして、5人に1人が耳掃除を未だかつてしたことが無いと回答しました。

この研究は点耳薬を販売するEarex社によって実施されています。

有数の総合診療医であり耳の専門家でもあるロジャー・ヘンダーソン医師は、次のように述べています。
「耳はとても繊細な器官であるため、中に物を挿入することで繊細な内膜を傷つけるリスクがあります。」

「綿棒の使用は耳垢を耳のさらに奥まで押し込める可能性があり、耳の障害を悪化させることがあります。」

「ヘッドフォンを大音量で長い間使用していると、耳を損傷するリスクがあることは良く知られています。」

「しかし、物を物理的に耳の中に押し込むことの影響は良くわかっていません。」

「カナル型イヤホンの多用は「ストッパー」として機能し、耳垢が自然に落ちるのを妨げる可能性があります。」

「同様に、カナル型イヤホンは1時間着用しただけでも、耳の中の細菌は700倍にも増加します。」


- 不健康な食事の影響
加えて、不健康な食事が耳の健康悪化につながることを知っていたのは、調査対象者の30%のみでした。
また、4人に1人が喫煙によって耳に悪影響を及ぼすことを認識していませんでした。

リサーチ会社「OnePoll」によって実施された新しい調査結果では、イギリス人は聴覚テストは26歳から定期健診に含めるべきであると考えていることが明らかになりましたが、これは上記を鑑みると特に驚くべきことではありません。

聴覚検査は若い年齢から必要となっているにもかかわらず、イギリス人の5人に2人は聴覚の質や明瞭さが年とともに低下したと考えています。
難聴を経験する平均年齢は、57歳となっています。

ヘンダーソン医師は、次のように付け加えています。
「耳の痛みの原因の多くは耳垢の蓄積であり、これは耳の痛みを抱える人の3分の1以上に影響しています。」

「耳垢は耳の内膜を保護する働きがあるため、耳の健康にとって重要です。」

「しかし、過剰に耳垢があるとそれが蓄積することがあり、音が閉塞によって外耳道をスムーズに通過できないため、伝音難聴として知られる軽度の難聴を引き起こすことがあります。」

出典:2019年4月2日更新 The Sun 『Millions of Brits have no idea how their ears work despite half suffering from aural health problems』(2019年6月3日に利用)
https://www.thesun.co.uk/news/8772523/millions-of-brits-have-no-idea-how-their-ears-work-despite-half-suffering-from-aural-health-problems/