肉はそれでも健康的ではないことを研究で確認
2020年2月3日(HealthDay News)- 週末に豚肉ソーセージパイを堪能した後に聞きたくはないでしょうが、赤身肉と加工肉に関する最新の研究で、これらの食品が心臓や血管疾患のリスクを高めることがわかりました。この研究ではまた、肉が早死のリスクを高めることを発見しています。
シカゴのノースウェスタン大学 公衆衛生医学研究所の所長であり、研究の主著者であるノリーナ・アレン博士は次のように述べました。
「赤身肉と加工肉を適度に摂取します。これは、1週間に2食以上でも心臓病や死亡のリスクが高まるためです」
これらの最新の発見は、この秋にthe Annals of Internal Medicineで発表された肉好きを応援していた以前の研究と矛盾するように思えるかもしれません。
その研究は、研究者が赤身の肉または加工肉を食べることで癌、2型糖尿病、または心臓病が引き起こされたと断言できないといった報告でした。
そして、アメリカ心臓協会やアメリカ癌協会など主要な保健機関は、すぐにソーセージや他の詰肉を食卓に戻すように勧めました。
2015年、世界保健機構の証拠レビューでは、加工肉は癌の原因物質として実証済みであり、赤身肉も恐らくそうであると結論付けました。
新しい研究には、約30,000人の成人を対象とした6つの前向き研究が含まれていました。
前向き研究とは、時間の経過とともに人々を追跡し定期的に健康に関するデータを収集する研究のことです。この場合、参加者は最大で30年間、追跡されました。
研究者は、週に加工肉を食べたのがたった2食分であった人は、心臓病と脳卒中のリスクが7%高いことを発見しました。
加工肉には、缶詰肉、ホットドッグ、フランクフルト、ソーセージ、ベーコンなど含まれます。そして、牛肉や豚肉などの未加工の赤身を週に2食分以上食べた人は、心臓病や脳卒中のリスクが3%高くなりました。
家禽(鶏肉)もその関連性が示されましたが、アレン博士はこの発見には一貫性がなく、別の研究で再現する必要があると述べました。
魚と、心臓病と脳卒中のリスクがより高くなることには関連はありませんでした。
赤身の肉または加工肉を週に2回以上食ベていた人では、研究中に死亡するリスクが3%増加しました。魚と家禽は、の高い死亡リスクには関連がありませんでした。
アレン博士によると、赤身肉や加工肉を多く食べるほど、心臓病、脳卒中、早死のリスクが高まります。
しかし、これらの食品はそれらのリスクをどのように高めるのでしょうか?
アレン博士は、可能性が高いものとして、大量の飽和脂肪とナトリウムを指摘しました。
さらに、彼女は、もし肉を多く食べている場合、おそらく果物や野菜の摂取量は足りていないだろうと述べました。
アレン博士は、次のように述べています。
「適度に赤身肉や加工肉を食べることを推奨します。そして果物や野菜、全粒穀物をもっと食べましょう。それらには有益な効果があります。」
ジェフリー・メカニック博士は、ニューヨーク市にある医療機関、マウント・シナイ・ハート内にあるマリー・ジョゼ&ヘンリー・クラビス心臓血管健康センターの所長です。
彼は研究には関与していませんでしたが、調査結果についてレビューを行いました。
「これは尊敬され評判も良い研究グループによるものであり、この研究は以前、論争の的となっていた論文に引き続いて発表されたものです。」
「これらの結果は、私たちが一般に信じていることを裏付けています。」
とメカニック博士は述べました。
しかし、彼は食事では1つの側面だけに固執しないことが重要であると述べました。
「ライフスタイルが健康であるかどうかを決定する単一の食品は存在しません。」
とメカニック博士は説明しました。
「全体的に健康的な食事内容である場合、卵にベーコンを入れても健康を害することはありません。」
アレン博士と同様、彼はもっと野菜や果物を食べることに焦点を当てるべきだと述べました。
彼は、食事が、健康上の唯一の重要な要因ではないことを付け加えました。
十分な運動を行い、ストレスレベルを減らすことに取り組むことも重要なのです。
この研究は2月3日にJAMA内科(JAMA Internal Medicine)で発表されました。
【以下のリンクより引用】
Meat Still Isn't Healthy, Study Confirms
Health Day