肥満はCOVID症状が長期化する確率を上げる可能性

2021 年 6 月 11 日　(ヘルスディニュース) -　肥満の人が COVID-19 に感染し、治癒した場合、健康上の問題が長期化する可能性がはるかに高いと新しい研究は警告しています。

肥満の人はそうでない患者よりも入院する可能性が高くなります。

研究者らは、肥満の人はそうでない患者よりも集中治療室で治療を受け、人工呼吸器を装着する必要があり、長期的にCOVIDに苦しむ可能性が高いと報告しています。

「COVID19 生存者の約 40% が COVID19 の慢性合併症を経験する可能性があり、肥満患者ではこれらの合併症を発症するリスクが約 30% 高くなります。」

クリーブランド クリニックにある、the Bariatric and Metabolic Institute研究所の所長で、主任研究員のアリ・アミニアン博士は述べました。

これらの驚くべき数字は、すべての人、特に肥満である人が COVID-19 の予防接種を受ける必要があるもう 1 つの理由だと アミニアン博士は述べています。

この研究のために、彼のチームは、2020年3月から7月の間にクリーブランドクリニックでCOVIDの治療を受けた2,800人以上の患者に関するデータを収集しました。

患者には今年の1月下旬まで追跡調査が行われました。

追跡期間中に、患者の44％が入院し、1％が死亡しました。

他の患者と比較して、中等度および重度の肥満患者では入院のリスクが 28% から 30% 高いことがわかりました。

他の医学的問題のための検査の必要性も25％から39％高いことがわかりました。

特に、心臓、肺、血管、腎臓、胃腸系の病気やメンタルヘルスの問題での検査の必要性がはるかに高かったことが研究で示されました。

これらの調査結果は、BMI（ボディマス指数、身長と体重に基づく体脂肪の尺度）が35以上の人は、BMIが普通である人と比較して、長期的COVIDのリスクが最も高いことを示しています。

「肥満の患者は、病気の急性期と慢性期の両方で、COVID-19のリスクが非常に高いことを通知する必要があります。」

とアミニアン博士は述べました。

彼はすべての患者に公衆衛生の推奨事項に従い、このリスクを減らすために予防接種を受けるように促しました。

「さらに、COVID-19に感染した肥満体である患者の長期的かつ厳密な追跡調査は、病気の慢性的な結果に対処するためには必要です。」

とアミニアン博士は述べました。

デイビッド・カッツ博士は、健康的な生活を促進するグループである真の健康イニシアチブ（the True Health Initiative）の会長です。

彼は、肥満とそれに関連する心臓の問題は、COVID-19 の予後の悪さでの一貫した予測因子であると述べました。

「この分析は、長期的なCOVID-19 の影響のリスクが高いことを示しています。」

と、研究に参加しなかった カッツ博士は述べています。

考えられる理由のいくつかには、炎症の増加、内分泌障害、そして、呼吸と体位変換を損なう可能性のある肥満の機械的影響が含まれると彼は述べました。

新しい研究では、COVIDによる結果の変動に関連する可能性のある他の要因の調査も求められています。

これらには、医療機関へのかかりやすさやだけでなく、患者の経済状態、食事、栄養価の高い食品の入手状態などがあります。

彼は、調査結果は、肥満が全体的な健康と致命的な感染症によってストレスを感じている人に与える結果を示していると述べました。

「この分析は、SARS-CoV-2のずっと前からあり、そして今後もずっと存在するであろう『肥満のパンデミック』の影響についての重要性を強調しています。」

「COVIDの有無にかかわらず、目の前にあるこの隠れたパンデミックは、人生から何年も、そして何年もの間の人生を苦しめます。そして、私たちの集団行動を呼びかけます。」

この調査結果は、最近、『Diabetes, Obesity and Metabolism』のオンライン版で公開されました。

【以下のリンクより引用】

Obesity Could Raise Odds for 'Long-Haul' COVID Symptoms

Healthday