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脂の多い魚が脳の認知症発症を防ぐ?

昨日、イギリスのタブロイド紙デイリー・エクスプレスのトップ記事には「脂の多い魚は認知症を打ち負かす」と書かれていました。
この見出しは、多くのからかいの的となりました。
「脂の多い魚には良いニュースだ」とツイッターでもジョークが生まれました。「人間にはどうだろうか?」

アルツハイマー病ジャーナル(Journal of Alzheimer's Disease)に掲載されたこの研究では、脂の多い魚に多く含まれるオメガ3脂肪酸の摂取量が多いほど、「学習や記憶、うつ病、認知症」に関連する脳の領域への血流が増加することがわかったと、著者のひとりは言います。

研究者らは、単一光子放射断層撮影(SPECT)と呼ばれる神経画像診断技術を使用し、脳内の血流を測定しました。
この神経画像は、調査被験者が様々な認知課題を遂行している間に作成されました。

166人の被験者は、オメガ3値が高い(50パーセンタイル以上)グループと、低い(50パーセンタイル以下)グループの2つに分けられました。

研究者らは、血流の増加と血中のオメガ3値上昇との間に「統計的に有意な」相関があることを見出しました。

共同研究者のWilliam Harris氏は、次のように述べています。
「オメガ3値が心血管の健康改善に関連しているという証拠は多数ありますが、メンタルヘルスと脳生理学における「魚油」脂肪酸の効果については、解明への一歩を踏み出したばかりです。この研究では、食事に比較的単純な変更を加えることにより、認知機能に良い影響を与える可能性が示されました。」

政府のガイドラインでは、週に2回は魚を食べ、内1回は脂の多い魚を摂ることが推奨されています。

出典:2017年5月31日更新  Health Spectator UK 『Can oily fish protect the brain from dementia?』(2019年4月30日に利用)
https://health.spectator.co.uk/can-oily-fish-protect-the-brain-from-dementia/