脳震盪の回復は安静にしているよりも運動で早めることができる

2021年11月14日（ヘルスディニュース）-長年知られていた常識に反し、10代のアスリートは、暗い部屋で休息を取るよりも軽い有酸素運動を行うことで、より早く脳震盪から回復することが新しい研究で示唆されています。

薄暗い部屋で隔離されて過ごす「cocoon therapy」の代わりとなる、新しい研究支援療法では、脳震盪を起こした若い患者がベットで安静にしているのではなく、保護観察下での運動を早期に行います。

「研究によると、青少年を完全に隔離してしまうと、スポーツ関連の脳震盪から回復するのに苦労することがわかりました。」

と、ペンステートヘルス・スポーツ医学部（Penn State Health Sports Medicine）の研究著者であるトラビス・ミラー博士は述べています。

「私たちの最近の研究では、訓練を受けた専門家によって監視されていればいくつかの軽い有酸素運動を行っても大丈夫であることを示しています。」

とミラー博士はペンシルベニア州立大学のニュースリリースで述べました。

「症状を悪化させない軽い運動を行うことで、回復を早め、アスリートをスポーツやその他の活動に早く戻ることができます。」

脳震盪が疑われる、またはそうと診断された10代の若者の治療は、通常、24時間〜48時間の症状に応じた休息から始まり、その後で、慎重に注意をしながらの運動を始めます。

「患者は通常、ウォーキング、エアロバイクなどの軽い有酸素運動から始めます。転倒して頭を傷つける可能性のある、普通の自転車による運動は行いません。」

とミラー博士は述べています。

「症状の治まりと時間の経過とともに、運動の強度と期間を増やすことができます。」

若いアスリートであれば、早く完全な活動を行いたいと思うかもしれませんが、頭痛や思考がぼやける、集中力の低下などの慢性症状を発症する可能性があり、また、さらなる脳震盪を起こしやすい可能性があるため、あまり推奨されません。

「私たちは、彼らができるだけ早く、完全復帰したいと思っていることをわかっています。私たちスポーツ医学の専門家もそれを望んでいます。私たちは遊ぶことが大好きな環境で育ちました。

可能な限り安全な方法で、身体能力を取り戻すように訓練します。」

とミラー博士は述べました。

「症状がうまく解決されていることを確認することが重要であり、コートや、フィールド、または競技リンクに戻る前に、回復のためのすべてのガイドラインを満たします。」

と彼は述べ、これにより脳震盪が繰り返される可能性が減るということを強調しました。

【以下のリンクより引用】

Exercise, Not Bed Rest, Can Speed Concussion Recovery

Healthday

当社関連商品カテゴリー：筋肉のコリをほぐす