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JapanRx / 腸の善玉菌によりマウスのうつ症状が軽減

腸の善玉菌によりマウスのうつ症状が軽減

イギリスのタブロイド紙デイリー・メール・オンラインで、「ヨーグルトでうつ病を治療する方法」という大見出しが掲載されました。
これと似たような話題が各地で挙がりましたが、ほとんどの読者はこれの情報を信用していませんでした。

サイエンス・レポートに発表されたこの研究は、マウスを対象に行われました。
研究者らは、マウスの腸内の乳酸菌、いわゆるプロバイオティクスや「善玉菌」と呼ばれる細菌の量を調べました。
プロバイオティクスは多くのヨーグルトに含まれています。

研究では乳酸菌値が低いときにうつ病の症状が観察され、うつ病と関連づけられる血中の代謝産物であるキヌレニン値が高くなることがわかりました。

この研究の著者らは、この発見は将来、臨床的な非薬物的精神障害治療の開発につながる可能性があると主張しています。

同研究の筆頭執筆者であるアルバン・ガルティア氏は、次のように述べています。
「この種の研究には、マイクロバイオーム(腸内細菌叢)のみでことが済めば、複雑な医薬品や副作用に悩まされる必要がなくなるという大きな期待があります。食事や細菌を変化させるだけで健康状態や気分を整えることができるとしたら、魔法のようなことです。」

月曜日に発表されたヒトでの研究では、2つのプロバイオティクス、乳酸菌とビフィズス菌の組み合わせが花粉症の症状を緩和することがわかっています。

出典:2017年3月9日更新 Health Spectator UK 『Adding good bacteria to the gut lifts mice out of depression』(2019年5月6日に利用)
https://health.spectator.co.uk/adding-good-bacteria-to-the-gut-lifts-mice-out-of-depression/