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JapanRx / 膵臓がんの研究は新しい遺伝的リスクのマーカーを発見

膵臓がんの研究は新しい遺伝的リスクのマーカーを発見

病気を持っている、また持っていない数千人のDNAを比較した後 新しい研究は膵臓がんの5つの遺伝子マーカーを特定したと発表しました。 国際コンソーシアムの科学者はジャーナルネイチャージェネティクスで調査結果を報告しました。この発見は国立癌研究所(NCI)のコホートコンソーシアムの後援の下、2006年に始まったゲノムワイド関連研究のシリーズの3番目のプロジェクトにあたります。 膵臓癌を診断される平均年齢は70歳であり、多くの場合には癌が広がるまで診断されることは無いため 診断時には生存の可能性は低くなります。5年間での生存率は4%となっています。 現在のところ喫煙習慣、近親者の膵臓がん発症がリスクを増加させると考えられています。 膵臓癌には効果的なスクリーニングテストがなく、米国ではもっとも死亡率の高い癌となっています。 2000年にNCIがはじめたパンスキャンプロジェクトは癌の原因となる遺伝子要因、環境要因を特定し、診断を改善し、癌の早期発見を目標としています。 現在のところ膵臓がんの集団スクリーニングプログラムはありませんが膵臓がん診断の8割は根治手術を行うには遅すぎる段階で発見されています。 膵臓がんを発症した人の平均発症リスクは1.5%となります。 今のところ膵臓がんの検査を受けた健康な人は近親者に発症者がいたため、リスクが高いと考えられたという場合が多いです。 しかし病気の家族歴のない一般人で膵臓がんリスク要因を特定することが研究されています。 新しい研究のパンスキャンIIIで発見された膵臓癌の遺伝子マーカーの総数は9となります。 マーカーはゲノムのDNA配列の文字に変化をもたらす一塩基多型です。 DNAの変化は遺伝子の状態変化もしくは内容が変化していることであり、細胞の機能変化やタンパク質の変化などが起こります。研究のために米国、欧州、カナダ、オーストラリアなどからヨーロッパ系人種の7683人の膵臓がん患者と、膵臓がんをもっていない14397人の対照患者のDNAを分析しました。新しいマーカーを見つけると伴に新ゲノムワイド解析(GWAS)も同様に4つのリスク関連マーカーを確認しました。それぞれのマーカーにリスク関連性が見つけられており、一般的集団へのスクリーニングテストに役立つだろうと見られています。長期的には膵臓がん発症リスクの危険度を特定し、医師達が患者にMRIテストや超音波テストが必要か見分けるのに役立てるようにと考えられています。パンスキャンIIIは国立衛生研究所の国立癌研究所、およびラストガーテン財団を含むいくつかの団体より資金提供を受けています。 2013年3月のニュースでは日本の科学者はメタボローム解析、血液中の代謝産物のレベルを測定するために、ガスクロマトグラフィー質量分析法を用いる方法を用いて膵臓がんの早期発見の新しい診断テストに取り組んでいると報じられました。