膵臓癌の定期検査は意味がない

2019年8月6日（HealthDay News）-有力な米国専門家パネルによると、致命的な腫瘍の兆候や症状がない人が膵臓癌の検査で得られるものは何もありません。

火曜日に行われた米国予防サービス特別調査委員会（USPSTF）は、このテーマに関する蓄積されたデータを調べ、膵臓癌の定期検査に対する以前の勧告を再確認しました。

USPSTFは、予防とエビデンス（証拠）に基づく、国内の医療専門家による独立したボランティア委員会です。

「膵臓がんはまれですが、初期段階で検出されたものでも生存率が低い壊滅的な病気です。」と、USPSTFのメンバーであるチケ・ドゥベニ博士はUSPSTF述べています。

「しかし、現時点では、兆候や症状のない人の膵臓癌の検査は、善よりも害を引き起こすため行うべきではありません。」と博士は付け加えました。

USPSTFによると、膵臓癌の検査が患者の転帰を改善するという証拠はありません。

さらに、一部のスクリーニング検査は侵襲的であり、痛みを伴い、正確ではない可能性があります。また、膵臓を損傷する可能性もあります。

がんが見つかった場合、臓器を摘出する手術では深刻な出血、長期にわたる予後、そしておそらく死に至る可能性があります。

問題は、膵臓の腫瘍は発見が遅れることが多く、癌が「サイレントキラー」であることです。

アメリカ癌協会によると、2019年には約57,000人のアメリカ人がこの病気と診断され、約46,000人がこの病気で死亡しています。

早期発見にはより良質な画面が必要です。

USPSTFのメンバーであるチェン・ウェン・ツェン博士は、声明の中で次のように述べました。

「臨床医は、開発の早い段階で、治療が可能であれば膵臓癌を発見する必要があります。タスクフォースは、膵臓がんを早期に検出でき、害が少なく効果的、かつ正確なスクリーニング検査に関するさらなる研究を行います。」

USPSTFの関係者ではない、癌の専門家であるサンジェイ・レディ博士は次のように述べています。

「『バイオマーカー』または何らかの化学的血液検査が、早期発見に関しての役割という点で最も有望です。」

レディ博士は、フィラデルフィアにあるフォックスチェイス癌センター（Fox Chase Cancer Center）の外科腫瘍学の助教授です。

「しかし、これまでのところ、良い方法はまだありません。将来も『早期発見』ということが、ハイリスクな患者だけでなく、すべての患者をスクリーニングするための最良の選択肢であり続けます。」

委員会は、膵臓癌のスクリーニング検査は、この疾患のリスクが高いとみなされる人々に対してはまだ正当化される可能性があると強調しました。

【以下のウェブサイトより引用】

HealthDay