自宅で行う心臓発作のリハビリが命を救う
2019年5月13日 月曜日(HealthDay News)
心臓発作を起こした後、自宅でリハビリ療法を受けることができるならば、医師が推奨するフォローアップケアを受ける可能性が
より高いのでしょうか?
学会で出された新しい声明は、そうなる可能性を示し、そして、健康保険会社が在宅治療に対応していないために、
非常に多くの患者が治療を受けないので、それは、より広く利用可能であるべきであると主張しています。
心臓リハビリテーションは通常、医療センターで行われ、患者が心臓発作、心不全や血管形成術およびバイパス手術から
回復するのを助けるための、運動トレーニング、栄養アドバイスおよび精神面のカウンセリングなどが行われます。
そして将来の心臓発作の再発の危険性を減らし、生活の質を向上させることができます。
しかし、アメリカ心臓協会(AHA)、アメリカ心臓病学会(ACC)、およびアメリカ心臓血管・肺リハビリテーション協会からの声明を執筆した、
著者グループのランダル・トーマス博士によると、本来心臓リハビリテーションの恩恵を受けることができる米国の患者の約80%が
それを受けていないようです。
ミネソタ州ロチェスターにあるメイヨークリニックの心臓リハビリテーションの医療責任者でもあるトーマス博士は次のように述べました。
「心臓リハビリテーションプログラムを患者に提供する新しい方法を見つけることが急務です。センターなどの施設でのプログラムに参加できない
一部の患者にとっては在宅ケアが優れた選択肢なのです。」
この声明はまた、医師により管理された在宅での心臓リハビリテーションのための手引きとなります。
「在宅での心臓リハビリテーションプログラムは、在宅で運動するよう患者に助言するだけではありません。」
「心臓病が安定している患者のために、在宅心臓リハビリテーションは医療センターベースの心臓リハビリテーションと同じ方法で、
そして同じヘルスケアチームによって管理され監視されます。違いといえば監視と指導がスマートフォンやその他の技術を使って遠隔で行われるということです。」
とトーマス博士は説明しました。
効果的な在宅プログラムにより、患者が正しい薬を服用し、運動と栄養習慣が改善されていること、
そして心の健康や心臓病に関連する、糖尿病、高血圧、高コレステロールなどの病状、喫煙などの心臓病の危険因子の管理ができます。
患者はまた、心臓病の症状や薬の副作用を監視する必要があります。
「これらの要素はすべて、質の高い在宅プログラムで適切に行われる必要があります。そうでなければ、患者さんは必要となるケアサービスを
受けることができなくなります。」
とトーマス博士は述べています。
心臓病の患者は、医療機関とリハビリテーションの選択肢について医師に相談する必要があります。
リハビリテーションの選択肢は、センターなどの施設ベース、在宅ベース、またはこの2つの組み合わせとなります。
「残念ながら、在宅での心臓リハビリテーションはメディケアなどほとんどの保険会社でカバーされていません。
在宅での心臓リハビリテーションをサポートするためには、より多くの実績が蓄積され、これを実現的に可能にする技術が進歩するにつれて、
これらのサービスを保険でカバーする方法を見つけるために政策立案者と協力する必要があります。」
とトーマス博士は述べました。
【以下のウェブサイトより引用】