舌でわかる健康状態
口腔内の問題を確かめるには、舌を突き出して鏡を見てみましょう。
健康な舌はピンク色で、小さな突起(舌乳頭)で覆われています。
舌が正常時とは異なる見た目をしていたり、痛みがある場合は、注意が必要な場合があります。
舌の変化は医師や歯科医に診てもらう必要がある場合があります。
ダニエル・アラン医師が、こうした変化に注意する必要がある理由を以下で説明しています。
<舌が白っぽい、または白い斑点がある場合>
白みがかった舌や、舌の白い斑点は、次の徴候である可能性があります。
口腔カンジダ症:
口の中に発生する酵母感染症です。
通常、カッテージチーズの様な白い斑点が舌に現れます。
「口腔カンジダ症は、乳児や高齢者、特に義歯を使用する人や、免疫が低下した人が発症することが最も多くなっています。」と、アラン医師は言います。
「糖尿病患者や、喘息や肺疾患のために吸入ステロイドを使用する人も、発症することがあります。経口ステロイドが引き金となることもあります。また口腔カンジダ症は、抗生物質を服用すると発症率が上がります。」
白板症:
口腔内の細胞が過剰に成長し、舌や口腔内に白い斑点ができる疾患です。
「白板症は、舌が刺激を受けることで発症することがあります。」と、アラン医師は言います。
「タバコ製品を使用する人によく見られます。白板症はがんに繋がることがありますが、これ自体に本質的な危険はありません。白板症らしきものを見つけたら、歯科医に診てもらいましょう。」
扁平苔癬:
舌に、レースのような見た目の白い網の突起が現れます。
「原因はよく判っていませんが、通常自然になくなります。」と、アラン医師は言います。
<舌が赤い場合>
赤い舌は、次の徴候である可能性があります。
ビタミン不足:
「葉酸とビタミンB12が不足すると、舌が赤みを帯びることがあります。」と、アラン医師は言います。
簡単な血液検査を受けることで、不足の有無を調べることができます。
地図状舌:
舌の表面に地図の様な赤い斑点ができる症状です。
「斑点の境界には白い線がみえることがあり、時間が経つと舌の斑点の位置が移動することがあります。」と、アラン医師は言います。
「地図状舌は、通常無害です。」
猩紅熱:
舌がイチゴのような見た目(赤くぼこぼこした)になる感染症です。
「高熱があり舌が赤くなった場合は、かかりつけの医師に診てもらう必要があります。」と、アラン医師は言います。
「猩紅熱の治療には、抗生物質が必要となります。」
川崎病:
これも、舌がイチゴのような見た目になる疾患です。
5歳未満の子供にみられ、高熱を伴います。
「川崎病は深刻な疾患であり、直ちに医師の診察を受ける必要があります。」と、アラン医師は言います。
<舌が黒く毛が生えたように見える場合>
舌乳頭は、髪の毛のように一生を通じて成長します。
一部の人はこれが過度に長くなり、最細菌の温床となることがあります。
「細菌が増殖すると、舌が暗く、もしくは黒くなり、過剰に成長した舌乳頭が毛のように見えることがあります。」と、アラン医師は言います。
「幸いなことに、この症状は一般的ではなく、また通常深刻なものではありません。口腔衛生状態が良くない人に起こりやすい症状です。」
彼は、糖尿病を患っていたり、抗生物質を服用したり、化学療法を受けることでも、黒毛舌が起こることがあると話します。
<舌が痛い、または凹凸がある場合>
舌に痛みを伴う凹凸がある場合は、以下が原因である可能性があります。
外傷:
「誤って舌を噛んだり、焼き立てのものを食べて火傷したりすると、傷が治るまでの舌が痛むことがあります。」と、アラン医師は言います。
「歯ぎしりをしたり歯を食いしばることで、下の側面に刺激が加わり、痛みを引き起こすこともあります。」
喫煙:
喫煙すると舌に刺激を与え、痛みを引き起こすことがあります。
口内炎:
「舌にしこりが出たり痛みが出て、2週間以上なくならない場合は、口内炎である可能性があります。」と、アラン医師は言います。
「口内炎の大部分は初期に痛みが出ないため、痛みが少ないからと言って正常である訳ではありません。」
<舌を観察しましょう!>
アラン医師は、毎日歯や舌を磨く際は、舌も併せてチェックする必要があると話します。
「変色やしこり、ただれ、痛みががる場合は注意し、2週間以内になくならない場合は医師の診察を受ける必要があります。」と彼は言います。
出典2019年12月17日更新Health essentials『What Your Tongue Can Tell You About Your Health』(2019年12月19日に利用)
https://health.clevelandclinic.org/what-your-tongue-can-tell-you-about-your-health/
健康な舌はピンク色で、小さな突起(舌乳頭)で覆われています。
舌が正常時とは異なる見た目をしていたり、痛みがある場合は、注意が必要な場合があります。
舌の変化は医師や歯科医に診てもらう必要がある場合があります。
ダニエル・アラン医師が、こうした変化に注意する必要がある理由を以下で説明しています。
<舌が白っぽい、または白い斑点がある場合>
白みがかった舌や、舌の白い斑点は、次の徴候である可能性があります。
口腔カンジダ症:
口の中に発生する酵母感染症です。
通常、カッテージチーズの様な白い斑点が舌に現れます。
「口腔カンジダ症は、乳児や高齢者、特に義歯を使用する人や、免疫が低下した人が発症することが最も多くなっています。」と、アラン医師は言います。
「糖尿病患者や、喘息や肺疾患のために吸入ステロイドを使用する人も、発症することがあります。経口ステロイドが引き金となることもあります。また口腔カンジダ症は、抗生物質を服用すると発症率が上がります。」
口腔内の細胞が過剰に成長し、舌や口腔内に白い斑点ができる疾患です。
「白板症は、舌が刺激を受けることで発症することがあります。」と、アラン医師は言います。
「タバコ製品を使用する人によく見られます。白板症はがんに繋がることがありますが、これ自体に本質的な危険はありません。白板症らしきものを見つけたら、歯科医に診てもらいましょう。」
扁平苔癬:
舌に、レースのような見た目の白い網の突起が現れます。
「原因はよく判っていませんが、通常自然になくなります。」と、アラン医師は言います。
<舌が赤い場合>
赤い舌は、次の徴候である可能性があります。
ビタミン不足:
「葉酸とビタミンB12が不足すると、舌が赤みを帯びることがあります。」と、アラン医師は言います。
簡単な血液検査を受けることで、不足の有無を調べることができます。
地図状舌:
舌の表面に地図の様な赤い斑点ができる症状です。
「斑点の境界には白い線がみえることがあり、時間が経つと舌の斑点の位置が移動することがあります。」と、アラン医師は言います。
「地図状舌は、通常無害です。」
猩紅熱:
舌がイチゴのような見た目(赤くぼこぼこした)になる感染症です。
「高熱があり舌が赤くなった場合は、かかりつけの医師に診てもらう必要があります。」と、アラン医師は言います。
「猩紅熱の治療には、抗生物質が必要となります。」
川崎病:
これも、舌がイチゴのような見た目になる疾患です。
5歳未満の子供にみられ、高熱を伴います。
「川崎病は深刻な疾患であり、直ちに医師の診察を受ける必要があります。」と、アラン医師は言います。
<舌が黒く毛が生えたように見える場合>
舌乳頭は、髪の毛のように一生を通じて成長します。
一部の人はこれが過度に長くなり、最細菌の温床となることがあります。
「細菌が増殖すると、舌が暗く、もしくは黒くなり、過剰に成長した舌乳頭が毛のように見えることがあります。」と、アラン医師は言います。
「幸いなことに、この症状は一般的ではなく、また通常深刻なものではありません。口腔衛生状態が良くない人に起こりやすい症状です。」
彼は、糖尿病を患っていたり、抗生物質を服用したり、化学療法を受けることでも、黒毛舌が起こることがあると話します。
<舌が痛い、または凹凸がある場合>
舌に痛みを伴う凹凸がある場合は、以下が原因である可能性があります。
外傷:
「誤って舌を噛んだり、焼き立てのものを食べて火傷したりすると、傷が治るまでの舌が痛むことがあります。」と、アラン医師は言います。
「歯ぎしりをしたり歯を食いしばることで、下の側面に刺激が加わり、痛みを引き起こすこともあります。」
喫煙:
喫煙すると舌に刺激を与え、痛みを引き起こすことがあります。
口内炎:
「舌にしこりが出たり痛みが出て、2週間以上なくならない場合は、口内炎である可能性があります。」と、アラン医師は言います。
「口内炎の大部分は初期に痛みが出ないため、痛みが少ないからと言って正常である訳ではありません。」
アラン医師は、毎日歯や舌を磨く際は、舌も併せてチェックする必要があると話します。
「変色やしこり、ただれ、痛みががる場合は注意し、2週間以内になくならない場合は医師の診察を受ける必要があります。」と彼は言います。
出典2019年12月17日更新Health essentials『What Your Tongue Can Tell You About Your Health』(2019年12月19日に利用)
https://health.clevelandclinic.org/what-your-tongue-can-tell-you-about-your-health/