蚊を改変することでデング熱感染に抵抗
2020年1月16日(HealthDay News)- 科学者はデング熱ウイルスに感染したり、広めたりすることのできない蚊を作りだしました。
研究者は、世界的に重大な健康上の脅威となっている蚊が媒介するウイルスデング熱の4種類すべてに耐性を持つように蚊を遺伝子操作しました。
科学者によると、蚊が全ての種類のデング熱に耐性を持つように遺伝子操作されたのは今回が初めてであり、これにより病気の制御が大幅に改善される可能性があります。
研究チームは、デング熱に完全に耐性のある遺伝子組み換えが行われた蚊で、野生での個体群を作り出すことができるかもしれないと報告しました。
この調査結果は1月16日、PLOS Pathogens誌のオンライン版で掲載されました。
「この研究の最も重要な側面は、デング熱ウイルスのすべての主要な血清型(セロタイプ)に抵抗性となるように蚊を設計したという事実です。
これは、将来、野生のデング熱を制御する遺伝的ツールとして役立つ可能性があります。」
と、カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究者であるオマール・アクバリ氏は、ニュースリリースで述べています。
世界保健機関によると、デング熱の世界的な発生率はここ数十年で劇的に増加しました。
現在、世界の人口の約半分がこの危険にさらされています。
そして、毎年、推定で3億9千万件の感染症例があります。
【以下のリンクより引用】
Researchers Alter Mosquitoes to Resist Dengue Infection
Health Day