血圧の薬は、体力のない高齢者の長生きに役立つ
2020年6月8日(ヘルスデイニュース)-イタリアの研究者によると、高血圧薬は、体力のない高齢者であっても長生きに役立ち、また、健康な高齢者であればその利益は最大です。
「私たちは高齢者の間で高血圧薬が一般に保護的であることを知っていましたが、通常無作為化試験から除外されている、他の多くの病状のある、虚弱な患者に対しても保護的であるかどうかに焦点を当てました。」
とミラノのミラノビコッカ大学の名誉教授で主執筆者のジュゼッペ・マンシア博士は述べました。
研究のために、彼のチームは北イタリア在住で65歳以上である高齢者100万人以上の人々からデータを収集しました。
さまざまな健康状態の高齢者についての結果も調査が行われました。
研究の最初に健康であった人たちの場合、7年間の死亡率は16%でした。
これは、健康状態が非常に悪い患者では64%に上昇しました。
研究者たちは、定期的に血圧の薬を服用している人は、健康な状態から服用を始めた場合、研究中に死亡する可能性が44%低く、健康状態が悪い人では、投薬を順守しなかった高齢者に比べて33%少ない可能性があることを発見しました。
心臓病による死亡についても同じパターンが見られました。
「私たちの調査結果は、非常に虚弱な人々でさえ、降圧薬による治療が死亡リスクを低減することを明確に示しています。しかし、このグループではその利益は少ない可能性があります。」
とマンシア博士はアメリカ心臓協会のニュースリリースの中で述べています。
「薬を飲まなければ効果はない」ため、彼は医師に対して、患者に薬を服用するよう最大限に奨励するように促しました。
このレポートは、6月8日に医療ジャーナル『Hypertension』に掲載されました。
【以下のリンクより引用】
Blood Pressure Meds Help the Frail Elderly Live Longer
Healthday