血圧や血糖値が良好なことが「心臓ブロック」を防ぐ
2019年5月24日(HealthDay News) - 血圧と血糖値を管理し続けることで、「心臓ブロック」と呼ばれる
一般的な心臓のリズム障害を防ぐことができます。
それはフィンランドの30歳以上の成人6,000人以上のデータを分析した新しい研究からの発見です。
この研究においては、カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)の研究者らは、
これらの人々のうち58人が平均25年間の追跡調査で心臓ブロックを発症したことがわかりました。
心臓ブロック、または房室ブロックというのは、心臓の4つの房室結節の間の電気信号が乱れたときに発生します。
心臓の鼓動が飛んだように感じられペースメーカーが必要となる場合があります。
収縮期血圧が10 mm上昇するごとに心臓ブロックのリスクが22%高くなり、空腹時血糖(グルコース)が1
mm増加するたびに
リスクが19%大きくなると調査結果では示されています。
研究者らは、58件の心臓ブロック症例の47%が理想的な血圧で、11%が通常の空腹時血糖で予防できたと推定しました。
心臓ブロックのリスク増加に関連するフィンランドのデータにある他の要因は、心臓発作または心不全の既往歴がある高齢の男性です。
この研究は、5月24日にオープンアクセス医学雑誌、『JAMA
Network Open』に掲載されました。
研究者らは、おそらくこの疾患はペースメーカーを用いて広く治療されているために、
ライフスタイルの変化が心臓ブロックを予防できるかどうかについての研究というのはほとんどないと述べました。
「これはおそらく、ペースメーカーが心臓ブロックの症例に非常にうまく、かつ、即座に対処できていることが原因であると考えられます。」
カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)の健康心臓専門医であるグレゴリー・マーカス博士は、
大学のニュースリリースでこのように述べています。
「心臓発作と心不全の予防、そして治療に加えて、高血圧の効果的な治療と正常な血糖の維持は有用な予防方法となる可能性があります。」
「成人男性集団における心臓ブロックの有病率、およびペースメーカーに関連する複数のリスクを考えると、
この関連についてさらに研究を進めることには価値があるでしょう。」
とマーカス博士は付け加えました。
「この新しい情報はまた、高血圧の人たちに、処方された治療を続けさせることに役立つかもしれません。」
と博士は締めくくっています。
【以下のウェブサイトより引用】