血液タンパク質は心不全の発症リスク予測に役立つ
心血管疾患は、依然として米国における疼痛、苦痛および死亡の主な原因であり、
そして、予防、コレステロール、血圧、肥満などの危険因子の治療に関する知識が飛躍的に進歩したにもかかわらず、
それは最適だとは言えません。
ベイラー医科大学のクリスティ・バランタイン博士の研究室においての目的の1つは、他の要因と組み合わせて、
新しいバイオマーカーが心血管疾患のリスクが高い人を特定することに役立つかどうかを研究することです。
「最もリスクの高い個人を特定するための改善された方法は、それを予防するための集中的な努力を、
リスクが最も高い個人に焦点を当てるように個別化するためには非常に重要です。」
と、バランタイン博士は述べました。
この研究では、バランタイン博士と博士の研究グループは、地域におけるアテローム性動脈硬化症リスク(ARIC)研究から得られた、
54歳から74歳までの8,000人以上の研究参加者に関するデータを分析しました。
彼らは、トロポニンIレベルの増加が心臓の転帰、特に心臓発作と致命的な冠状動脈性心臓病、脳卒中、心不全での入院、
およびそれらに起因する死亡と関連していることを発見しました。
ARIC研究は、アテローム性動脈硬化症の原因およびその臨床転帰を調査するように企画された、
米国の4つのコミュニティにおける現在進行中の、過去30年に遡る異人種間長期試験です。
研究者らが一般的に使用される「リスク予測モデル」である、プールドコホート方程式に「トロポニンI」を追加すると、
リスク予測において、適度に統計的に有意な改善があり、心不全発症リスクの予測には最大の改善が見られました。
この研究の驚くべき側面の1つは、心臓発作の診断にも一般的に使用されている別のタンパク質、「トロポニンT」の測定が、
追加的な情報を提供するという観察結果でした。
両方のバイオマーカーが上昇している人は、「トロポニンI」または「トロポニンT」が単独で上昇している人と比較して、
心血管疾患イベントおよび死亡の危険性が高かったのです。
「高感度トロポニンなどの改良された血液検査は、最もリスクの高い人を、より正確に特定するための重要なツールである可能性があります。 」
【以下のウェブサイトより引用】