複数の避妊薬を同時に服用することで、モーニングアフターピルと同じ効果が得られるか

Q：
モーニングアフターピルを購入する代わりに避妊薬を2倍にするこことで、緊急避妊薬として使えるというのは本当ですか？


A：
ヤツペ法と呼ばれる、十分な研究がなされた緊急避妊法があります。
この方法では、プロゲスチンとエストロゲン両方が配合された通常の経口避妊薬を高用量で使用します。

しかしこれには副作用が多く、次のようなその他の方法と比較すると効果が低いため、好ましい方法とは言えません。

• レボノルゲストレル
• ウリプリスタル酢酸塩
• 銅付加IUD

ヤツペ法は、上述のより効果的な緊急避妊法のいずれも入手することが出来ない場合に限り、医師の監督の下で使用する必要があります。
避妊具無しの性交を行ってから3日以内に使用するのが理想的です。

服用する錠剤の数は、手元にある避妊薬のブランドによって異なります。
ヤツペ法では、経口避妊薬のエストロゲン成分であるエチニルエストラジオールが200mgと、プロゲステロン（レボノルゲストレルが推奨される）1mgが必要となります。

上記の用量は2回に分けて服用します。
最初の半分は避妊具無しの性交後なるべく早く（最大5日以内に）服用し、残りの半分は1回目を服用した12時間後に服用します。

一般に、妊娠予防には約75％の効果があると考えられていますが、既に妊娠している場合、妊娠を止めたり、妊娠に害を及ぼすことはありません。
また、摂取するエストロゲンの量が多いため、強い吐き気を引き起こすことがあります。

かかりつけの産婦人科医に相談することで、適切な避妊方法を見つけるのに役立ちます。

出典 2020年1月15日更新 health essentials『Does Taking Multiple Birth Control Pills at Once Work the Same as the Morning-After Pill?』（2020年1月22日に利用）
https://health.clevelandclinic.org/does-taking-multiple-birth-control-pills-at-once-work-the-same-as...