角膜はCOVIDの影響を受けないようだ
2020年11月6日 - 新しい研究では、COVID-19は目の角膜には感染しないことが示されています。
セントルイスにあるワシントン大学医学部の研究者によると、単純ヘルペスなどのウイルスは角膜に感染する可能性があり、ジカ熱は角膜組織と涙液で発見されていますが、COVID-19ではそうではないようです。
彼らは、角膜が新しいコロナウイルスからの感染に抵抗するように見えると述べました。
しかし、涙管や結膜(眼球を覆う疎性結合組織)など、角膜内および角膜周辺の他の組織が感染する可能性があるかどうかは明らかではありません。
「私たちの調査結果は、すべての角膜に耐性があることを証明するものではありません。」と、筆頭著者であり医学部の助教授であるジョナサン・マイナー博士は述べました。
「しかし、私たちがテストしたすべてのドナー角膜は、新しいコロナウイルスに耐性がありました。一部の人々がウイルスの増殖をサポートする角膜を持っている可能性はありますが、私たちが研究した角膜はどれもSARS-CoV-2の増殖には関わっていませんでした。」
と彼は大学のニュースリリースで述べています。
共著者のラジェンドラ・アプテ博士は、一部のCOVID-19患者はピンクアイ(伝染性角結膜炎)などの眼の症状を示しますが、それは二次炎症に関連している可能性があり、ウイルス感染自体が原因ではないと述べました。
「角膜と結膜に新型コロナウイルスの受容体があるとわかっていますが、私たちの研究では、ウイルスが角膜では複製されないことがわかりました。」
と眼科学と視覚科学の教授であるアプテ博士は述べました。
「私たちのデータでは、新型コロナウイルスが角膜には侵入できないように見えることが示されています。」
しかし、涙管と結膜での関連は未知であるため、目を保護することの重要性を否定するのは時期尚早だと研究者達は述べています。
「このウイルスの影響力を考慮し、適切な予防策を講じることが重要です。」
とマイナー博士は述べています。
「一般的に感染を防ぐために目を保護する必要はないと思われるかもしれませんが、私たちの研究は実際にはほんの始まりに過ぎません。」
調査結果は、Cell Reports誌のオンライン版に11月3日に公開されました。
【以下のリンクより引用】
Your Corneas May Be Safe From COVID: Study
Healthday