誤って飲んだ薄毛治療薬で子供が「狼症候群」に
マドリード — スペインでは少なくとも17人の子供が、胸焼けを治療するために処方された薬剤がそれを投与された後、「狼男症候群」の症状を発症しました。この薬は実は誤って脱毛を止めるための薬だったのです。
誤った処方ラベルの薬を服用した子どもたちの何人かは乳児でしたが、体全体の毛が伸び始めました。
マリア・ルイサ・カルセド大臣は、スペインの製薬会社ファーマキミカ・スール(FarmaQuimica Sur)が胃酸逆流を治療する薬剤であるオメプラゾールとラベルが付いた脱毛症治療薬のミノキシジルを誤って薬剤師に配布したと述べました。
地元の報道機関が報じた健康検査官の報告によると、南部の都市マラガに拠点を置くこの製薬会社は、インドからオメプラゾールの供給を受けました。
しかし、問題がインドから生じたという証拠も、スペインでラベリングに誤りがあったという証拠もありません。
該社は最終的に閉鎖され、薬は市場から排除されました。そして当局は調査を開始しました。
保健大臣のカルセド大臣は記者団に対し、スペインのどの薬局にもオメプラゾールの誤表示がある薬剤は残っていないと述べています。
「商品のすべての流通を止めました。」と彼女は述べています。
ファーマキミカ・スールの従業員へ連絡をしたところ名前を出すのは拒んだものの、会社の幹部は状況を確認するために弁護士と会っていると述べました。
同社は、この薬がどのように誤ってラベル付けされたのかにつての詳細は明らかにしていません。
胃薬は通常、薬剤師によって準備され化合物と合わせて配布されます。
保健省は、これまでに薬の影響を受けた17人の子どもたちは、北部のカンタブリア、南部のアンダルシア、東部のバレンシアという国内3つの地域で確認されたと述べました。
カンタブリア地方の検察官は調査を開始していますが、そこに住む一部の家族はファーマキミカ・スル社に対して刑事訴訟を起こしました。
スペインの皮膚科学協会は、子どもたちが薬の服用を止めてから約3ヶ月後には、不要な毛は抜け始めるはずだと述べました。
しかし、月齢26か月の少女の母親は、娘が5月に薬の服用をやめたにもかかわらず、まだ不要な髪の毛で覆われているとエルムンド紙に話しています。
その母親、アマヤさんは、娘の顔の毛が伸び始めそれが彼女の体の他の部分に広がったので、幼児を医者に連れて行ったと言いました。
彼女は、娘にオメプラゾールと思われるシロップを約7ml与えたと述べています。
ミノキシジルの場合、推奨用量は1日約2mlです。
この薬は高血圧の治療に役立つように開発されたものですが、1980年代から脱毛症の治療にも使用されています。
母親はエルムンド紙に、スペイン当局が健康スキャンダルの深刻性を最小限に抑えていると思うと語りました。
「症状が過剰な髪の毛という顕著なものだったことを神に感謝します。」
と彼女は述べました。
「もしそれが内臓に徐々に影響を与える潜在的なものだったら、彼女は間違いなく投薬を続けていたでしょう。」
【以下のウェブサイトより引用】
Babies Display ‘Werewolf Syndrome’ After Getting Anti-Baldness Drug by Mistake
The New York Times