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JapanRx / 赤身肉の摂取量を増やすと死亡リスクも増加する可能性

赤身肉の摂取量を増やすと死亡リスクも増加する可能性

アメリカで行われた新らしい大規模研究では、食事中の赤身肉、特に加工赤身肉の摂取量増加は、死亡リスクの上昇と関連しているようであることがわかりました。
しかし、これを植物ベースの代替品と置き換えることで、リスクを軽減できる可能性も示されています。

ハーバード公衆衛生大学院の研究者が主導し、木曜日にBMJ(英国医師会誌)に発表されたこの新しい研究では、アメリカの30歳~55歳の女性看護師53,553人と、40歳~75歳の医療従事者である男性27,916人のデータを調査しました。
研究の対象者は皆、研究開始時点で心血管疾患やがんを患っていませんでした。

被験者は4年に1度食物摂取頻度調査票(FFQ)に記入し、過去1年間に平均してどの食品をどれだけ食べたかを報告するように求められました。

被験者は報告された赤身肉の摂取量に基づいて、5つのカテゴリーに分けられました。

研究者らは年齢やその他影響要因を考慮した後、男女両方において、8年間にわたる赤身肉の摂取量増加は、その後8年間の死亡リスク上昇と関連していることがわかりました。

より具体的に言うと、8年間赤身肉の総摂取量が週3.5回分以上であった場合、その後8年間の死亡リスクが10%高くなりました。
また、未加工の赤身肉摂取量の増加は、9%のリスク上昇と関連していました。
一方、ベーコンやホットドッグ、ソーセージ、サラミ等の加工赤身肉の摂取量増加は、13%のリスク増加と関連していました。

この関連は年齢に関わらず同様に見られ、身体活動量や食事の質、喫煙の有無やアルコール摂取などの影響を受けていないようでした。

しかし、赤身肉の摂取量を減らし、皮無しの鶏肉や卵、魚、全粒穀物、野菜などの健康的なタンパク質源の摂取を増やすと、時間の経過と共に死亡リスクが減少するようです。
毎日赤身肉1回分を魚に置き換え、それを8年間継続することは、その後8年間の死亡リスクが17%低下することと関連していました。

赤身肉の摂取量を変更したことによる短期的(4年間)または長期的(12年間)な影響や、赤身肉を健康的な代替食品に置き換えた際にも、同様の関連が見られました。

これは観察研究であったため、研究者らは因果関係を確立することはできず、また、この研究は主に白人の医療従事者を対象としたため、被験者の多様性等の面において研究の限界が存在することを指摘しています。

しかし、研究著者らはまた、この研究の長所は長期的な追跡期間を設けて大規模なグループの調査を行ったことであり、この調査結果は”赤身肉の消費量を動的に変化させることで、健康にどのような影響を及ぼすという実用的なメッセージ”を人々に伝えるものであると付け加えています。

「タンパク質源を変化させ、野菜や全粒穀物などの植物ベースの健康的な食品を摂取することで、寿命を改善することができます。」と、彼らは結論付けました。

出典:2019年6月14日更新 Asia One 『Increasing red meat intake may also increase the risk of death: Study』(2019年6月14日に利用)
https://www.asiaone.com/health/increasing-red-meat-intake-may-also-increase-risk-death-study