農村部のアメリカ人は予防可能な5つの疾患での死亡率が高い：CDCの報告

農村部に住むアメリカ人は、都市部に住む人々よりも5つの主要な原因による死亡リスクが高いという連邦政府の調査結果が示されています。

米疾病対策予防センター（CDC）によると、2014年に米国の農村部で予防が可能な疾患による死亡者が数多くみられました。内訳は心疾患25,000人、がん19,000人、偶発的傷害12,000人、慢性下気道疾患11,000人、脳卒中4,000人などです。

「この新しい調査は、農村部と都市部のアメリカ人の健康に大きな差があることを示しています。このギャップを埋めるため、農村部のアメリカ人を早期死亡のリスクにさらすという健康上の脅威をよりよく理解し解決するよう努めることが必要です。」とCDCの所長であるトム・フリーデン氏はニュースリリースでこう述べています。

約4600万人のアメリカ人（全国人口の15％）が農村部に住んでいます。
経済、環境、人口統計学的、社会的要因を含むいくつかの要因が、農村住民にこれらの予防可能な死因のリスクを高める可能性があると研究者らは指摘しています。

都市の住人と比較して、農村部のアメリカ人は老けこむのがより早い傾向があります。さらに、田舎の住民はタバコの喫煙率、高血圧、肥満の割合が高いのです。
彼らはまた、余暇時間の運動量は少なく、都市部に住む人々よりもシートベルトを使用する可能性が低いと研究著者は述べました。

農村部のアメリカ人もまた、貧困率が高く、医療機関へかかる機会が少なく、健康保険に加入する可能性は低いという結果が示されました。

また、この調査で、都市部よりも災害による死亡者が農村部で約50％高かったことが分かりました。
これらの死亡原因の一部には、自動車の衝突やオピオイドの過剰摂取による死亡のリスクが高いといったことがあります。

その他の要因には、保健医療施設と外傷センターの間の距離が遠く、また、専門医療機関へのアクセスが遅れるなどの報告があります。

（記事元）https://consumer.healthday.com/senior-citizen-information-31/misc-death-and-dying-news-172/rural-americans-at-higher-risk-of-5-preventable-causes -of-death-cdc-718643.html