退役軍人のPTSDには乗馬セラピー(EAT)が効果的かもしれない
さほど厳密に研究が行われていないにも関わらず、退役軍人は心的外傷後ストレス障害(PTSD)の発生率が高く、歴史的に見ても治療結果は好ましくなく離職率が高いことが理由となり、代替治療が非常に人気です。
The Journal of Clinical Psychiatryに掲載されたこの研究では、最近、PTSDの治療のために開発が行われマニュアル化された8セッション構成のグループ乗馬セラピー(EAT-PTSD)が退役軍人に対して予備的な実現への可能性、受容性、および結果を評価するために、非盲検試験が行われました。
研究は、コロンビア大学アーヴィング医療センターのマン・オ・ウォー・プロジェクトの共同ディレクターおよび、主任研究員であるユヴァル・ネリア博士によって実施されました。
この研究では、マニュアル化されたEAT-PTSDが、PTSDの退役軍人に対する潜在的な新しい介入として有望であることがわかりました。
それは安全に実行可能である、臨床的にも実行可能であるように思われます。
これらの予備的な結果により、EAT-PTSDでのより大規模なランダム化比較試験が奨励されています。
この研究は2016年7月から2019年7月の間まで実施され、治療が必要とされるPTSDのある63人の退役軍人が登録しました。
PTSDの診断は、DSM-5の構造化臨床面接、研究版(SCID-5-RV)を使用して確認され、臨床医が管理するPTSDスケール(CAPS-5)を使用して確認されました。
平均年齢は50歳で、患者のうち23人(37%)が女性でした。
PTSDとうつ病の臨床医と自己報告の測定値は、治療前、治療中、治療後、および3か月のフォローアップ期間で評価されました。
4つすべての臨床評価を完了した人のITT解析と二次解析が利用されました。
32人の患者(50.8%)は、治療後に臨床的に有意な変化(CAPS-5スコアの30%以上の減少)を示し、34人(54.0%)ではフォローアップ期間に示されました。
治療後の評価では、臨床医による評価と自己申告によるPTSDとうつ病の症状の両方が著しく減少し、3か月のフォローアップ期間でも持続したことが明らかになりました。
具体的には、平均CAPS-5スコア(SD)は試験終了時の38.6(8.1)から26.9(12.4)に低下しました。 治療を止めたのは5人(8%)の患者のみで、そのうちの4人が治療中、1人は治療後に止めていました。
【以下のリンクより引用】
Veterans with PTSD may benefit from manualized Equine Assisted Therapy (EAT)
Medical Xpress
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