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通常の眼鏡はCOVID-19の保護効果があるのか

2020年9月16日 - 眼鏡をかけると、段差でつまずいたりあやまって壁に足を踏み入れたりすることもなくなりますが、視力の良い人の間で羨望を掻き立てるという副次的な利点もあるかもしれません。

中国の研究によると、毎日眼鏡をかける人はCOVID-19感染の影響を受けにくいといった可能性があります。

中国の蘇州Zendu病院にCOVID-19で入院した276人の患者では、近視のために毎日眼鏡をかけていたのは約6%のみでした。

しかし、調査によると、病院がある湖北省での近視者の割合ははるかに高く、約32%です。

南昌大学第2付属病院のウェイ・イーピン博士らは、眼鏡がそれを着用している人が目に触れるのを防ぐことで、手から目へのウイルスの移動を避ける、もしくは防ぐため、COVID-19感染を阻止できる可能性があると推測しています。

眼の保護はまた、ウイルスを含んだ空中の飛沫が眼に接触するリスクを潜在的に減らす可能性があると、研究者らは医療誌JAMA眼科の9月16日にオンラインで発表された報告の中で述べています。

しかし、COVID-19に感染した眼鏡をかけた人の数は、通常の視力を持つ人と同じくらいでした。

ボルチモアにあるジョンズホプキンスセンターの上級研究者であるアメシュ・アダルジャ博士は、次のように述べています。

「これは観察研究であり、決定的なものを推測することはできませんが、あらゆる種類の眼の保護が感染のリスクを低下させる可能性があるということを示しています。」

と述べています。

「これは、他の観察研究や、フェイスシールドの使用など、より正式な研究で確認する必要があります。しかし、目の保護が重要であることがますます注目されています。」

とアダルジャ博士は付け加えました。

 

ニューヨーク州オーシャンサイドにあるマウントサイナイサウスナッソー病院を含む多くの病院では、医師、看護師、訪問者をSARS-CoV-2から完全に保護するために、マスクと一緒にゴーグルまたはフェイスシールドを着用するように求めているとアーロン・グラット博士は述べました。

 

「私たちはそれを義務付けているので、人々は「私が眼鏡をかけているなら、それで十分ですか」と頻繁に尋ねます。そして私たちの答えはノーです。」とグラット博士は述べました。

通常の眼鏡はゴーグルや顔面シールドのように目を完全には覆っていないことを彼は指摘したました。

「眼鏡はある程度の保護効果があるかもしれませんが、普通の眼鏡です。理論的には、空気中の粒子が目に入ると、簡単に眼鏡の周りを移動する可能性があります。」

とグラット氏は述べました。

リサ・マラガキス博士によれば、眼鏡は目の保護具の取り外し、交換、または調整時に、頻繁に目に触れる危険性が高まり目を汚染してしまう可能性があります。

 

この新しい研究に付随する社説を書いたマラガキス博士は、ジョンズ・ホプキンズ病院(Johns Hopkins Health System)の感染症予防のシニアディレクターです。

彼女とグラット博士は、この研究は比較的少量のサンプルに基づいており、より多くの人々が関わる将来の研究で再現する必要があると指摘しました。

 

「それは挑発的ですが非常に興味深い研究です。」とグラット博士は述べました。

 「それは因果的影響である可能性があることを示唆する科学を裏付けていることは確かですが、より厳密な方法で研究する必要があること、または他の研究がこれらと同じ結果を確認する必要があることは明らかです。」

 

 

【以下のリンクより引用】

Do Ordinary Eyeglasses Offer Protection Against COVID-19?

Healthday