運動はうつ病の強力な薬

2022年4月13日（ヘルスディニュース）-これまで、運動が健康に良いと人々は聞かされてきています。

新しいレビューでは、それが大うつ病性障害でも違いをもたらす可能性があることを示唆しています。

研究者は、運動とうつ病に関するデータを使用して既存の15件の既存の研究を分析し、身体活動とうつ病のリスクとの関連を見つけました。

研究者らは、ほどなく、うつ病の症例のほぼ12％がある程度の運動で予防できたと推定しました。

イギリスにあるケンブリッジ大学臨床医学部のソレン・ブレイジ氏とジェームズ・ウッドコック氏が率いる研究者によると、公衆衛生推奨事項ほど、激しくまたは頻繁でなくとも、運動はメンタルヘルスに大きな利益をもたらしました。

研究によると、週に2.5時間、活発に歩いている人は、まったく運動していない人よりもうつ病のリスクが低いことがわかりました。

「いかなる動作、それぞれの動作、そしてあらゆるステップが重要です。体の健康に必要な量を行うことはありません。その半分で良いのです。文献にもそう記されています。」

と研究には関与していなかった、神経学者のジェニファー・ヘイズ氏は述べています。

ヘイズ氏は、カナダのオンタリオ州にあるマクマスター大学の運動学科の准教授です。

この新しい論文のために分析された15件の研究には、全部で191,000人以上の参加がありました。

研究者は、推奨量の半分の量の運動を積み重ねると、運動していない成人と比較して、うつ病のリスクが18％低いことを発見しました。

公衆衛生学での推奨時間を蓄積した人は、うつ病のリスクが25％低くなりました。

その推奨時間を超える運動では利益は減少しました。

うつ病は世界中の約2億8000万人に影響を及ぼしており、メンタルヘルス関連の疾病負荷の主な原因であると研究は述べています。

それは自殺や健康問題による早死に関連しています。

必要な運動量を見積もるのは難しい場合がある、と著者らは述べました。

うつ病を患っている多くの人々は診断されないままでいるとヘイズ氏は述べました。

また、うつ病を患っている人々に運動させるように動機づけることが難しい場合があるため、どのような動きでも利益をもたらすことができるという情報は、それらの個人に役立つ可能性があると彼女は述べました。

人々は毎日少し動くように努めるべきだとヘイズ氏は提案しました。

多分それは徒歩5分か10分程度です。

一日中座っている人にとっては、30分ごとに2分休憩し動くことも可能です。

「それは、特にまったく動いていない人々にとって、体を慣らす方法です。そして、うつ病に苦しんでいる人々のための動機付けという障壁があることも認められます。」

と彼女は言いました。

「このように蓄積された証拠は、単独で、または薬物療法の追加療法として、これらの個人の運動の利点について話し合う必要があることは明らかだと思います。」

とヘイズ氏は述べています。

アントニアバウム博士は、ワシントンD.C.にあるジョージワシントン大学の精神医学および行動科学の助手臨床教授です。

うつ病の治療には、運動、心理療法、薬物の乱用をやめさせ、特に治療を目的とした薬物を追加することがあると、この研究には関与していなかったバウム博士は述べました。

運動がメンタルヘルスに役立つ理由はたくさんあると彼女は言います。

脳への循環を改善し、炎症や体の免疫反応に影響を与える可能性があります。

心臓の健康とうつ病の間には関係があります。

バウム博士によると、体が強くなることで力がついたと感じたり、幸福感を味わえたりといった、無形のメリットもあるかもしれません。

この新しい研究の著者は、身体活動とうつ病との関係を裏付ける多くの蓄積されたデータを示していますが、遺伝学を含む多くの変数が存在する可能性があるとバウム博士は述べています。

バウム博士は彼女の研究において、過度の運動がアスリートの燃え尽き症候群や摂食障害の要因となる可能性があることを確認しました。

そのため、運動のメリットがどの時点で横ばいになるかについても調査が行われたことを歓迎しています。

「彼らは少なくとも、特定のクロスオーバーポイントでのその逆の関係について示唆しています。もちろん、それを定量化することは困難です。」

とバウム博士は述べました。

多くの医療専門家は、運動のメリットについて患者に提案していますが、そのメッセージを強化することが重要であるとバウム氏は述べています。

彼女が説くことを時折、治療セッションとして患者と一緒に実践し、歩いたり走ったりすることで、運動行動をモデル化します。

「私たち医師は、一般的な内科、精神医学、そしておそらく他のすべての分野のいずれでもうまくいかない傾向があると思います。患者に運動をするように進言することは可能ですが、それを強化し続ける必要があります。」

とバウム氏は述べました。

この研究結果は、4月13日にJAMA sychiatryでオンラインで公開されました。

【以下のリンクより引用】

Exercise Is Powerful Medicine for Depression

Healthday

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