運動はパーキンソン病患者の機動性、バランス、QOLを向上

米国には約50万人のパーキンソン病患者がいますが簡単な運動ですら難しいものとなっています。新しい研 究では運動をすることでパーキンソン病患者の生活の質を改善することができると発表されました。 症状の軽いパーキンソン病患者が日常的に運動を行うことで転倒の危険性を減らすことができる可能性があ ることが分かっています。オーストラリア、シドニー大学の研究チームは神経学のジャーナルに研究結果を発表 しました。パーキンソン病は進行性の神経疾患であり毎年5万人が病気を発症しています。 60歳以上で最も発症しやすく男性は女性に比べ50%以上も発症しやすくなっています。 運動をせいびょする脳内の損傷した神経により引き起こされ、振るえや運動障害、バランスが失われます。 立つことや歩行にも問題が生じます。 そのため転倒は患者にとってはよく起こり、実に6割のパーキンソン病患者が転倒を経験しており、3分の2は 頻繁に転倒をしています。 そのため怪我や痛みにより運動をするのが億劫となり、健康状態に大きな影響を与えています。 研究で実際に運動がパーキンソン病患者の転倒リスクの低下をし、体のバランスを改善してくれるのかテスト を行いました。参加者をランダムに、1週間に3回40-60分の運動をしてもらうグループと生活を変えないグ ループとに分けました。運動プログラムは体のバランスと脚を鍛える運動が組み込まれており、これらは理学療 法士により推奨されたものです。研究チームは運動をプログラムを行った軽度のパーキンソン病患者では、プ ログラムを行わなかった人達に比べ70%の転倒率低下がみられました。 運動プログラムを行った人達は体のバランスや敏捷性に改善が見られ、転倒の恐れも減ったことからQOLも 向上しました。 この結果よりパーキンソン病患者の転倒率低下のため、病気の早期段階で運動プログラムを開始することが 推奨されます。 これが運動がパーキンソン病症状改善に有効であると証明した最初の研究ではなく2012年に 筋力トレーニング、ストレッチングとトレッドミルもパーキンソン病患者の筋力と敏捷性の改善に繋がると報告さ れました。 スウェーデンのカロリンスカの研究では適度な運動を1日6時間行うことで43％のパーキンソン発症のリスク低 下できることを発表しました。 これらの研究結果は一般の人とパーキンソン病患者両方にとって重要なものとなります。

以下のサイトより引用
http://www.medicalnewstoday.com/articles/287516.php