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過敏性腸症候群:7つの原因の抑制法

頻繁に腹痛や鼓腸、痛みを伴う下痢、および/または便秘がある場合、潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患(IBD)、さらにはがんが懸念される可能性があります。
ただし、過敏性腸症候群(IBS)も、こうした症状を引き起こす可能性があります。

IBSは通常45歳未満の人が発症し、女性の発症率は男性の2倍となります。
医師は、原因不明の腹部不快感や痛みが3ヶ月以上連続して3回以上発生すると、IBSの診断を下します。

IBSの診断を受けたとしても、良い点もあります。
IBSは排便習慣の変化を引き起こしますが、IBDのように消化管を損傷することはないのです。

「重度の症状が出ることもありますが、過敏性腸症候群は命に関わる疾患ではないことが判れば安心できるでしょう。」と、胃腸科専門医のブライアン・カーシュ医師は言います。


<IBSを悪化させる要因は何ですか?>

IBSは、ストレス、不安、うつ病の他、個々人で異なる原因によって悪化します。
「特に食事から原因を取り除くことは困難です。」と、カーシュ医師は言います。
「ある日サラダのような特定の食品を食べて問題なかったとしても、翌日には症状を引き起こすように思えることもあります。」

必ずしも予測できるとは限りませんが、IBSが日々の生活に与える影響を最小化するための対策が無いという訳ではありません。
以下では、カーシュ医師が7つの実用的なヒントを提供しています。


1.    カフェインを避ける

コーヒーやお茶、炭酸飲料を飲んだ時の感覚に注目してみましょう。
これらは全て、お腹の不快感を引き起こすことがあります。

2.    水分の摂取量を増やす

起こしすいのが便秘であっても下痢であっても、水分補給は大切です。
また、繊維の摂取量を増やす方法も効果的です。

3.    繊維の摂取量を増やす

果物、野菜、豆類の他、全粒粉パンやシリアルを食べることが大切です。
鼓腸が起こるリスクを最小限に抑えるため、繊維の量は少しずつ増やしましょう。

4.    乳製品を制限する

試験的に乳製品を減らし、乳糖不耐症(乳製品が消化しにくくなる症状)があるかどうか確かめてみましょう。
今後一切乳製品を採らないようにする場合は、アーモンドや大豆、ココナッツミルクなどの乳製品の代用品から十分なカルシウムを摂取して下さい。
5.    ストレスレベルを下げる

入浴する時間を取ったり、日中短い休憩を取ったり、瞑想やヨガなどのリラクゼーションを実施するなど、自分がリラックスできることを行いましょう。

6.    定期的に運動する

運動は身体的および精神的なストレス緩和に役立ちます。

7.    喫煙をやめる

一部の人は、喫煙によってIBS症状が悪化します。


<胃腸科専門医にIBSについて相談するタイミング>

食事やライフスタイルを徐々に変更し、身体が順応する時間を与えてあげて下さい、とカーシュ医師は言います。
かかりつけの医師より、軽度のIBS管理に役立つ食事やライフスタイルの変化について提案されることがあります。
認定栄養士に相談することも、効果的かもしれません。

IBSの症状が続く場合は、胃腸科専門医に相談するのが最善です。
これらの専門家は、腸機能を正常化し、他の疾患である可能性を除外するために薬を処方することができます。

「IBSを管理しやすくするための治療法は多数存在します。」とカーシュ医師は言います。

出血や体重減少が起こった場合、または消化器疾患の家族歴がある場合は、必ず胃腸科専門医に相談してください。

出典 2020年2月11日更新 health essentials『Irritable Bowel Syndrome: 7 Trigger-busters』(2020年2月12日に利用)
https://health.clevelandclinic.org/fasting-how-does-it-affect-your-heart-and-blood-pressure/