過食症は、新規脳の受容体を活性化することにより止められる

研究者は、ラットの脳に特異的な受容体を活性化することは強迫観念によりジャンクフードを食べてしまうことを減少させる手がかりを発見し、それにより過食症を停止する薬剤の開発へ一歩前進しました。

 過食 - 過剰な食品を再発周期をもって消費することとして定義されていますが、これは米国で最も一般的な摂食障害で、女性の約3.5％、男性の約2.5％が罹患していると推定されています。

どか食いをしている間は、コントロールができず消費後には罪悪感、恥ずかしさや苦痛といった感情が続くと報告されています。
彼らは頻繁により迅速に通常よりも食べ物を食べて、そして不快に感じるまで食べ続けます。

どか食いをしている人々は不健康な食品を選択し、そして滅多に運動もしないために食物摂取のバランスがとれず、彼らの多くが過体重または肥満です。

心理療法と認知行動療法（CBT）は、過食のための効果的な治療法と考えられています。そして、うつ病は過食症の症例の約50％が原因であるので、抗うつ薬は、何人かには効果があります。

しかし、研究者は今、過食症を防ぐための方法を発見した可能性があるのです。彼らは、トレースアミン関連受容体1（TAAR1）- 微量アミンと呼ばれる分子に結合することが知られている-をブロックすることで、脅迫的にラットがジャンクフードを食べることを停止することを見つけました。

研究の共著者で、ボストン医科大学（BUSM）の薬理学の准教授、そして嗜癖障害の研究室（LAD）のピエトロコットーニ博士と博士のグループは、the journal Neuropsychopharmacologyでその結果を公開します。

【TAAR1アゴニストでラットの過食行動を停止】

研究者によると、以前の研究は、直接的に受容体を活性化する化合物 - TAAR1アゴニスト –が 薬物乱用の行動の影響を低減することができると示されていました。
チームは、過食症様行動を持つように作成されたラットモデルに対する化合物を試験しました。具体的には、げっ歯類は甘い、チョコレート風味食品に中毒を持っていました。
対照群と比較して、過食するラットは、このような食品に関連した手がかりにより感受性であり、これらの食品を得るために、危険な行動もいとわないという準備がありました。

研究者は、彼らが過食症のための薬物標的を同定している可能性があると考えています。

「これらの結果は、強迫過食症のための新規の薬理学的治療としてTAAR1アゴニスト作用の証拠を提供しています。」
BUSMのLADでの主任研究員で共同筆頭著者のアダム・ハウエル氏は、これはTAAR1が過食行動を抑制し、この脳領域における「ブレーキ」として作用することを示唆しています。

「ジャンクフードを見た摂食障害者はこの「ブレーキ」を失い、その食品への異常な中毒と思えるような挙動を示します。我々は、この受容体を活性化することにより、ブレーキ機能を回復することができるのです。」とハウエル氏は述べています。

（記事元)http://www.medicalnewstoday.com/articles/313351.php