重量級の10代の男の子は大人になってから心臓病の危険がより高い
2019年5月20日(HealthDay News) - 青年期においてわずか数キロ重いだけで、成人期の心疾患の可能性が高くなる可能性があると、
若い男性においての新しい研究では示されています。
この研究には1969年から2005年の間に18歳か19歳で兵役を始めた、約170万人のスウェーデン人の男性が含まれていました。
彼らは46年間追跡調査されました。
追跡調査中に、約4,500人が心筋症と診断されました。
これは、心不全を引き起こす可能性がある珍しい心筋疾患です。診断時の平均年齢は45.5歳でした。
10代の時に、肥満度指数、またはBMI20未満とスリムだった男性は、心筋症のリスクが低いという結果でした。
しかし、10代の時に正常なBMIでも22.5〜25の上限ギリギリにあった男性でさえも、体重の増加とともにそのリスクは着実に上昇しました。
BMIは体重と身長に基づく体脂肪の推定値です。 30以上のBMIは肥満と見なされます。
たとえば、体重209ポンド(94.8kgs)の5フィート10インチ(177cm)の男性のBMIは30です。
心筋症にはいくつかの種類があります。
拡張型心筋症では、心筋が弱くなり、効率的に血液を送り出すことができません。
肥大型心筋症では、心臓が硬直し適切に血液で満たされません。
10代の頃にBMIが35以上(身長が5フィート10インチ(177cm)に対し体重が245ポンド(111kgs)以上)であった男性は、
10代の時に標準だった人々よりも拡張型心筋症を発症する可能性が8倍高いことがわかりました。
症例が少なすぎるため、研究者らは肥大型心筋症のリスクが高くなることは推定できませんでした。
この研究は5月20日に医療雑誌『Circulation』に掲載されました。
この研究結果は、米国を含む世界中の男性に当てはまる可能性が高いと、
共同研究者のアニカ・ローゼングレン博士じゃニュースリリースで述べました。
彼女はスウェーデンのイェーテボリ大学医学部の教授で心臓専門医です。
ローゼングレン博士によると、体重が心筋症のリスクにどのように影響するかに人種的または民族的な違いがあるかどうかを知るには、
さらに研究が必要であり、この研究は因果関係ではなく関連性のみを示したものです。
同調査結果が女性に当てはまるかどうかも不明であるとローゼングレン博士は述べました。
【以下のウェブサイトより引用】