野菜は若さの源泉になるのでしょうか?
2020年7月23日 - 長生きしたいのなら、タンパク質は牛肉よりも豆を選ぶべきだと、新しい分析が示唆しています。
「植物性タンパク質の摂取は動物性タンパク質を置き換えることで比較的簡単に増やすことができ、寿命に大きな影響を与える可能性があるため、これらの調査結果は重要な公衆衛生上の影響を持っています。」
と研究者らは報告しています。
豆類(エンドウ豆、豆、レンズ豆)、全粒穀物、ナッツなどの植物由来のタンパク質を多く含む食事は、糖尿病、心臓病、脳卒中のリスクの低下に関連していますが、動物性タンパク質を多く含む食事は、多くの健康上の問題を引き起こします。
しかしながら、さまざまな種類のタンパク質と早期死亡のリスクとの関連については相反する結果が出ているため、研究者グループは、19歳以上の成人での心疾患、癌、およびあらゆる原因による死亡のリスクを調査した32件の研究を分析しました。
研究の715,000人以上の参加者では32年間の追跡調査の間に113,000人以上が死亡しました。総タンパク質の摂取が高いことは、全死因でのリスクの低下と関連していました。
植物性タンパク質の摂取は、あらゆる原因による死亡リスクが8%低下し、心臓病による死亡リスクが12%低下していました。動物性タンパク質の摂取は、心臓病や癌による死亡のリスクとは有意に関連していませんでした。
BMJで7月22日に発表された調査結果によると、31件の研究のデータは、1日あたり植物タンパク質からの追加エネルギーがさらに3%増加すると、あらゆる原因による死亡リスクが5%低くなることを示しています。
テヘラン医科大学の栄養学教授であるアフマド・エスマイラーザデ氏とその同僚は、植物性タンパク質での有益な効果は、血圧、コレステロール、血糖値の低下といった、心臓病や2型糖尿病などの疾患のリスクを軽減するのに役立つ可能性があると考えられると述べました。
さらなる研究が必要ではありますが、この研究結果は、現在摂取している食事内容を一般の人々の植物タンパク質の消費を増やすような、内容にすることを強く支持していると、研究者は述べています。
【以下のリンクより引用】
Could Vegetables Be the Fountain of Youth?
Healthday