長い昼寝は寿命を縮める?
2020年8月26日- 頻繁に昼寝をすることは、将来、心臓の問題や早死にするリスクが高まる可能性があると新しい分析は結論付けています。
以前行われた20件の研究の総合結果によると、1時間以上続く昼寝により心臓病のリスクが34%高く、死亡のリスクが30%高くなります。
全体的には、どんな長さの昼寝も早死のリスクが19%の増加に関連していたと中国の研究チームが発見しました。
試験結果は水曜に発表され、欧州心臓病学会のオンライン年次総会で発表されました。
広州医科大学の主任研究員であるジー・パン氏は、総会のニュースリリースで、「昼寝したい場合は、1時間以内に抑えることが最も安全です。」
と述べました。
「日中眠ることに慣れていない私たちにとって、説得力のある証拠はありません。」
彼らは研究のために、313,000人以上の参加者を含む20件の研究からのデータを分析しました。研究参加者の約5人に2人が昼寝をしていると述べました。
調査員は、この関係が65歳以上の人々でより顕著であることを発見しました。
これらの高齢者は、昼寝に関連する死亡のリスクが27%高く、心臓病のリスクが36%高いことがわかりました。
女性はまた、昼寝と健康不良との間に強い関連があり、死亡のリスクが22%高く、心臓の問題のリスクが31%高くなっています。
興味深いことに、長時間の昼寝は、1晩に6時間以上眠る人々での死亡リスクの増加と関連しています。
それは、死亡リスクと心臓の健康問題の増加において、睡眠不足は除外するように思われる説明でしょう。
米国疾病予防管理センターによると、毎晩の睡眠時間が7時間未満の成人が心臓発作を起こしている可能性が高いようです。
睡眠不足は、高血圧、2型糖尿病、肥満とも関連しており、これらすべてが心臓病、心臓発作、脳卒中のリスクを高めます。
パン氏は、長い仮眠により炎症のレベルが高くなるため、体に影響を与える可能性があると推測しています。
しかし、心臓の健康の専門家は、あなたが一晩中寝たとっても睡眠の質が良かったことを意味しないということは、この調査では説明されていないと言います。
ニューヨーク市のNYUランゴン女性健康センターの心臓病専門医でありセンター長を務めるニエカ・ゴールドバーグ医師は、次のように述べました。
「夜の睡眠の状況について、昼寝は「何か起こっていることを示す兆候かもしれません。」
「これらの人々はどのような睡眠をとっていたのでしょうか?」
ゴールドバーグ氏は研究参加者についてそう語りました。
「彼らは夜中に目を覚ましたか?彼らは睡眠時無呼吸を起こしましたか?」
ニューヨーク市のマウントサイナイ・モーニングサイドの心臓病専門医であるマシュー・トミー博士は、これらの人々が睡眠不足に苦しんでいる可能性があることに同意しました。
「一部の人々は習慣的に昼寝をしたり、パワーナップ(15分~30分ほどの軽い睡眠)をしたりします。」
とトミー氏は述べました。
「また他の人では、夜間の睡眠時間が少なすぎるか睡眠の質が良くなさすぎるために、昼間の昼寝が長くなる可能性があります。」
人々はそうしたいときに昼寝をするべきですが、もし彼らが定期的に昼寝を必要としているなら、それは健康問題の兆候である可能性があるとトミー氏は述べました。
「彼らが昼間に過度に眠く感じ、複数回、または長い昼寝が必要であることに気付いたら、それは彼らの夜間の睡眠の質と量に注意を払うきっかけとなるでしょう。」
と彼は付け加えました。
トミー氏とゴールドバーグ氏は、頻繁に昼寝をする人は、睡眠時無呼吸や、質の良い眠りを妨げるようなその他の問題に苦しんでいる可能性があるため、睡眠の問題について医師に相談する必要があると述べました。
CDCによると、良好な睡眠のためには以下の習慣が推奨されています。
- 通常の就寝・起床時間を守る。
- 日中に十分な自然の光を浴びて、睡眠に関連する脳内の化学物質に良い影響を与える。
- 定期的な運動。ただし、就寝の2~3時間以内は避ける。
- 就寝前にスマホやタブレット端末、PCなどの人工光を避ける。
- 寝室を涼しく、暗く、静かに保つ。
【以下のリンクより引用】
Could Long Naps Shorten Your Life?
Healthday