長期的に使用できる安全で効果的な便秘薬
(ロイターヘルス)現在までに、店頭で販売されている多数の下剤の有効成分であるナトリウムピコスルファートを評価したトップクラスの臨床試験は記録に乏しいのですが、このお薬は 安全でかつ効果的です。
ドイツのシャリテー・ベルリン医科大学のステファン・ミューラー-リスナー博士と彼のグループは、そのような試験を実施してナトリウムピコスルファートが慢性便秘のための安全でかつ効果的であることを見つけました。
下剤の薬でも大腸内視鏡検査の試験の準備のために腸の中をきれいにする飲み物の中で見つかったナトリウムピコスルファートは、下剤にライセンスの必要性を検討されなければならなくなるずっと以前より、下剤として世に出ていましたと、ミューラー-リスナー博士はロイターヘルスへ説明しました。
このため、ナトリウムピコスルファートは、研究者が新しい下剤と比較するための「臨床試験でコントロールされている良きポートフォリオ」が欠けています。
ミューラー・リスナー博士のチームは、平均して13年間便秘に苦しんでいる大人へ、ナトリウムピコスルファートと、類似した味と見た目のプラセボを用いてテストすることにより、この見落とした研究に取り組みました。
4週間の間、233名の被験者は、18滴のナトリウムピコスルファート(約10mg)を毎晩、経口摂取しました。
残りの134名は、同様に、プラセボを18滴摂取しました。
いずれの被験者もどの液体を服用していたかを知らなかったと研究者は『アメリカンジャーナル消化器内科』で述べています。
下剤で発生する可能性がある過度の下痢または重度の腹部不快感を感じた被検者は、研究者と協議した後、線量を半分に落とすことができました。
ナトリウムピコスルファートを含有する下剤を服用した被験者の半数が、4週間の終わりまでに線量をカットしました。それに対し、プラセボ服用者はカットしませんでした。
研究者は、72時間以上便通がない被験者へ、座薬下剤を提供しました。
研究者は、非アクティブプラセボよりもナトリウムピコスルファートを摂取した被験者の方が、44%対21%の比率で、座薬を必要とする排便の割合が少なかったこをと報告しました。
また、活性下剤を使用している人は、より頻繁に下痢や腹部不快感を報告しているにもかかわらず、生活の質が上がったと彼らの治療に対して約2倍も好意を持って評価されていました。
研究者らは、この研究がナトリウムピコスルファートを含む店頭下剤薬が安全かつ効果的であるという証拠だと述べています。
しかし、ミューラー - リスナー博士は、腹部膨張を伴う原因不明の便秘や血便がある人は、医師の診察を受けるよう警告しています。
(記事元)アメリカジャーナル消化器内科
http://www.reuters.com/article/us-studied-laxative-idUSTRE62A4DK20100311