長生きしたいですか？血圧を厳しく管理しましょう

2019年11月12日（HealthDay News）-高血圧をより厳しく管理することで寿命が伸ばせると、と新しい研究では推定しています。

研究者は、高血圧のある一般的な50歳の人の場合、より積極的な治療を行うことで寿命を3年延ばせると計算しました。

80歳では得られる余命の時間は少なくなりますが、平均して10ヶ月延命できる可能性があると研究は予測しています。

推定は、SPRINTと呼ばれる政府資金による臨床試験の新しい分析に基づいています。

2015年には、標準的な治療と比較して、50歳以上の人の血圧管理を強化することで、心臓発作、脳卒中、死亡の増加を防ぐことがわかりました。

集中的レジメンの患者は、収縮期血圧を従来の目標である140歳未満ではなく120mmHg未満にすることを目指していました。

彼らは、薬物療法（通常は複数の薬物）と運動や塩分摂取の削減などのライフスタイルの変化の組み合わせを通してそれを行いました。

約3年にわたって、そのレジメンの患者は、標準的な血圧コントロールの患者と比較して、心臓発作、心不全、または脳卒中にかかるリスクが25％低下しました。

研究期間中には27％低い死亡率でした。

新しい研究の主任研究者であるムティア・バドゥガナサン博士は、利益が非常に明確であったため、試験が早期に中止されたことを明らかにして　　　います。

彼のチームの目標は、その利点が寿命の観点から何を意味するかを推定することだったと彼は述べました。

ボストンのブリガムアンドウィメンズ病院の心臓専門医であるバドゥガナサン博士は、25％の「相対リスクの低減」を患者に当てはめるのは難しいと　説明しています。

そのため、平均して何年、寿命を延ばすことができるのかを患者に伝えることに価値があります。

「それはより具体的です。」

と彼はのべました。

「それは人々がより簡単に自分自身に関連付けできるものです。」

元々の『SPRINT試験』には、高血圧や、喫煙や高コレステロールなどの追加の危険因子があるか、または75歳以上であったために心臓病のリスクが高いと考えられていた50歳以上の米国人9,000人以上が含まれていました。

バドゥガナサン博士のチームは、血圧治療が長期にわたり引き続き効果的であることを仮定し、試験データを使用し、さまざまな年齢の患者があと　　何年の寿命を延ばすことができるかを推定しました。

研究者たちは、集中管理を行っている50歳の人は通常通りに管理をしている人での34年と比較して、37年であると予測しました。 65歳の人では通常、標準治療での場合には23年強であるのに対して24.5年延命できます。 80歳の人では、11年強と比較して、12年でした。

血圧薬はめまいや失神などの副作用を引き起こす可能性があるとバドゥガナサン博士は指摘し、患者が低い数値を目指した場合その確率は　　　　　大きくなります。

当初の試験では、より厳密な血圧管理を受けている患者にはより多くの副作用がありました。しかし、彼らは特に高齢者においての重要な懸念事項である転倒率は高くありませんでした。

バドゥガナサン博士は、11月16日〜18日にフィラデルフィアで開催される米国心臓協会（AHA）の年次総会でこれらの最新の調査結果を発表する予定です。

ミッチェル・エルキンド博士は、AHAの会長に選出されており、またニューヨーク市にあるコロンビア大学で神経学の教授を務めています。

彼は、元々のSPRINT試験の結果は「大きな進歩」であり、新しい発見がそれらを異なる方法で構成していると述べました。

「この分析は、リスクの割合の減少を延命に変換するということです。これは、人々がそれを理解するより簡単な方法かもしれません。」　　　　　　　　　　とエルキンド博士は述べました。

バドゥガナサン博士によると、結果はSPRINT試験に見られる重要な利点を強化しています。

彼らはまた、中年期に高血圧を抑制することの特別な価値を示していると述べました。

最新のAHA統計に基づくと、米国の成人のほぼ46％が高血圧を患っており、その値は、130/80 mm Hg以上と定義されています。

【以下のリンクより引用】

Health Day