関節炎にはターメリック(ウコン)が効果的?
カレーが好きな人には良いニュースがありあます。
ターメリックが含まれたスパイスの効いた食べ物を食べることは、健康に良い可能性があります。
ターメリックは多くのアジア料理で使われる黄色いスパイスです。
このことを既に耳にしたことがある人もいるかもしれませんが、結局の所、この食卓のスパイスには本当に魔法のような健康効果があるのでしょうか?
ターメリックが他のスパイスと異なるのは、がんや認知症、関節炎などの広範囲の疾患に影響する可能性を実証した研究の数が増えてきていることです。
- ターメリックとは?
カレーに使われる粉末ターメリックは、ショウガ科からの植物であるウコン(学名:Curcuma longa)の根からできています。
ターメリックにはいくつかの異なる成分が含まれていますが、ほとんどの研究は最大の生物活性を示すクルクミンと呼ばれる化合物に焦点を当てています。
ターメリックにはまた活性があるとされている油も含まれていますが、これについてはあまり研究がされていません。
- 関節炎
変形性関節症は最も一般的な種類の関節炎であり、一般に鎮痛剤やステロイド剤、その他抗炎症薬で治療されています。
伝統的な漢方薬およびアーユルヴェーダ薬は、関節炎患者の治療に抗炎症薬としてターメリックを使用しています。
変形性関節症とターメリックに関する研究は何千と存在しますが、ヒトで行われた臨床試験は限られた数しかありません。
医療食ジャーナル(Journal of Medicinal Food)で最近発表されたメタアナリシスでは、ターメリックやクルクミンを使用したランダム化比較試験の中で基準を満たすものは8件のみであることがわかりました。
研究者らはクルクミンが関節炎治療に効果的である証拠が示されていることを見出しましたが、発表済みの試験の数が少なく規模も十分でないことから、クルクミンが実際に関節炎を治療するとは断定できないと結論付けました。
ターメリック由来製品にまつわる研究が直面している課題の1つは、臨床試験への資金提供です。
こうした試験には多額の費用がかかり、試験に資金提供や後援を行う製薬会社は通常試験済みの薬の特許を所有するため、費用を回収できる見込みがある必要があります。
レスター大学の実験的がん医学センターの研究員であるリン・ハウエル博士は、次のように説明しています。
「ターメリック関連商品は費用を回収できる見込みがないため、クルクミンの効果に関する疑問を解き明かすのに十分な規模の臨床試験を実施することは、残念ながら非常に困難です。」
では、健康のために日々の食事にターメリックを加えるべきなのでしょうか?
カレー好きでな限り、現状の答えはノーであるといえるかもしれません。
既に多くの研究が存在していますが、人体におけるターメリックの研究はまだ始まったばかりであり、有望な研究結果がいくつか出ているものの、ターメリックが実験で見られたのと同様にヒトの身体にも効果的であると断定するには、さらなる臨床試験を実施する必要があります。
出典:2017年1月13日更新 Health Spectator UK『Turmeric: a powerful weapon against disease or just a tasty spice?』一部抜粋(2019年5月8日に利用)
https://health.spectator.co.uk/turmeric-powerful-weapon-disease-just-tasty-spice/
ターメリックが含まれたスパイスの効いた食べ物を食べることは、健康に良い可能性があります。
ターメリックは多くのアジア料理で使われる黄色いスパイスです。
このことを既に耳にしたことがある人もいるかもしれませんが、結局の所、この食卓のスパイスには本当に魔法のような健康効果があるのでしょうか?
ターメリックが他のスパイスと異なるのは、がんや認知症、関節炎などの広範囲の疾患に影響する可能性を実証した研究の数が増えてきていることです。
- ターメリックとは?
カレーに使われる粉末ターメリックは、ショウガ科からの植物であるウコン(学名:Curcuma longa)の根からできています。
ターメリックにはいくつかの異なる成分が含まれていますが、ほとんどの研究は最大の生物活性を示すクルクミンと呼ばれる化合物に焦点を当てています。
ターメリックにはまた活性があるとされている油も含まれていますが、これについてはあまり研究がされていません。
- 関節炎
変形性関節症は最も一般的な種類の関節炎であり、一般に鎮痛剤やステロイド剤、その他抗炎症薬で治療されています。
伝統的な漢方薬およびアーユルヴェーダ薬は、関節炎患者の治療に抗炎症薬としてターメリックを使用しています。
変形性関節症とターメリックに関する研究は何千と存在しますが、ヒトで行われた臨床試験は限られた数しかありません。
医療食ジャーナル(Journal of Medicinal Food)で最近発表されたメタアナリシスでは、ターメリックやクルクミンを使用したランダム化比較試験の中で基準を満たすものは8件のみであることがわかりました。
研究者らはクルクミンが関節炎治療に効果的である証拠が示されていることを見出しましたが、発表済みの試験の数が少なく規模も十分でないことから、クルクミンが実際に関節炎を治療するとは断定できないと結論付けました。
ターメリック由来製品にまつわる研究が直面している課題の1つは、臨床試験への資金提供です。
こうした試験には多額の費用がかかり、試験に資金提供や後援を行う製薬会社は通常試験済みの薬の特許を所有するため、費用を回収できる見込みがある必要があります。
レスター大学の実験的がん医学センターの研究員であるリン・ハウエル博士は、次のように説明しています。
「ターメリック関連商品は費用を回収できる見込みがないため、クルクミンの効果に関する疑問を解き明かすのに十分な規模の臨床試験を実施することは、残念ながら非常に困難です。」
では、健康のために日々の食事にターメリックを加えるべきなのでしょうか?
カレー好きでな限り、現状の答えはノーであるといえるかもしれません。
既に多くの研究が存在していますが、人体におけるターメリックの研究はまだ始まったばかりであり、有望な研究結果がいくつか出ているものの、ターメリックが実験で見られたのと同様にヒトの身体にも効果的であると断定するには、さらなる臨床試験を実施する必要があります。
出典:2017年1月13日更新 Health Spectator UK『Turmeric: a powerful weapon against disease or just a tasty spice?』一部抜粋(2019年5月8日に利用)
https://health.spectator.co.uk/turmeric-powerful-weapon-disease-just-tasty-spice/