降圧薬からのボーナス：骨折の減少？

高血圧と骨の弱体化は、高齢者にとっては大きな健康問題です。

新しいデータによると、1つのクラスの薬剤が両方に対して効果があるかもしれないことを示唆しています。

ベテランズ・アフェア（VA）の退役軍人とメディケア患者に行った数千人の研究では、チアジド系利尿薬と呼ばれる抗高血圧薬が、他の高血圧治療薬に比べて、股関節骨盤骨折の罹患率が低下しました。

その発見は、1内分泌科医にとって意味があるものでした。

「チアジド療法は、尿中のカルシウム排泄を50％も低下させることができることはよく知られています。」と、この発見についてキャロライン・メッサー博士は述べています。

「体内の陽性のカルシウムバランスに向かってこの傾向は、骨の損失を遅くし、骨折のリスクを軽減する可能性があります。」とメッサー博士は説明しています。
彼女は、ニューヨーク市のレノックス・ヒル病院で脳下垂体および神経内分泌疾患センターを指導しています。

この研究は、米国国立心臓、肺、および血液検査機関によって資金が提供され、ジョージア州にあるカイザー・パーマネンテのジョシュア・バリチェイ博士により率いられた。
彼のチームは平均年齢70歳の22,000人以上の患者のデータを追跡しました。

全てのVAの患者とメディケア患者は、血圧低下薬の種類が心臓病や心臓発作のリスクにどのように影響するかを比較する臨床試験に参加していました。患者は平均して約5年間、追跡されました。

この分析では、チアジド系利尿剤を服用した患者は、リシノプリル（ACE阻害剤として知られている種類の薬品）またはアムロジピン（カルシウムチャンネルブロッカーとして知られている薬剤のクラス）いずれかを服用した患者よりも、股関節および骨盤骨折のリスクが21％低いものでした。

このデータは、「心血管保護の長い実績に加えて、高血圧治療のためのチアジドの使用を強く推奨するもの」とバリチェイ博士のチームは結論づけました。

メッサー博士はチアジドは、すべての患者のための最初の選択薬ではないかもしれないとも述べました。
彼女はチアジド系利尿薬はすべての薬と同様に自己判断ではリスクがあるため、「治療は常に各自個別化されなければなりません。」と説明しました。
これらには、低ナトリウム血症（血液中にナトリウムが少なすぎる）と、転倒の危険が増加するとメッサー博士は説明しています。

デビッド・フリードマン博士は、ニューヨークのノースウェル・ヘルス・ロング・アイランド・ユダヤ・バレー・ストリーム病院の心不全サービス責任者です。
彼は、新しいデータがチアジド系利尿薬の使用を約束するものに見える一方で、個々の患者のために処方する場合、リスクと便益性を分析よって査定する必要があると述べ、メッシー博士に同意しました。

この研究は11月21日にJAMA内科医学誌に掲載されています。

（記事元）https://consumer.healthday.com/cardiovascular-health-information-20/high-blood-pressure-health-news-358/bonus-from-your-blood-pressure-med-fewer-fractures-717023 .html