電子タバコで歯周病になる危険がある
2020年5月27日(ヘルスディニュース)- 電子タバコは、ほんの数か月間の使用でも歯茎の病気が引き起こされる可能性が、肺の損傷よりもある可能性があることが新しい研究で示されています。
オハイオ州立大学の歯周病学の教授で研究の筆頭著者であるプルニマ・クマール博士は、次のように述べています。
「電子タバコの蒸気により口腔環境が大きく攻撃を受けます。その変化は劇的かつ短期間に起こります。」
彼女と彼女のチームは、口腔疾患の兆候がなっかった123人の若くて健康な人々の歯茎の下からのプラークサンプルを収集しました。
その内訳は、25人の喫煙者、25人の非喫煙者、20人の電子タバコ使用者、25人の元喫煙者で電子タバコを使用している人、そして、タバコも電子タバコも使用した28人です。
毎日の電子タバコ使用者からのサンプルには、感染を引き起こす細菌が高レベルで含まれており、さまざまな口腔の健康問題のリスクが高くなっています。
研究者によると、電子タバコ使用者の口の中の細菌の数は、歯の喪失を引き起こす可能性があり、治療しないと心臓および肺疾患の危険因子となる、歯周炎であるの人々のそれに似ています。
彼らは、ニコチンを使用しているか、ニコチンを含まない製品を使用しているかにかかわらず、電子タバコ使用者の口腔の健康に対する細菌の脅威を発見しました。
これは、電子タバコのカートリッジ内の加熱および加圧された液体が、口の中を細菌との危険な組み合わせにとって理想的な場所に変える可能性があることが示唆していると研究者らは述べました。
この研究では、長年の、現状喫煙を行っている喫煙者、および以前の喫煙者でさえ、喫煙が疾患の原因となる口腔細菌を成長させ、電子タバコをわずか3ヵ月〜12か月使用しただけで、電子タバコに関連したリスクの高い、口腔細菌集団を発生させる可能性が高いことを示しました。
調査結果の課題としては、調査結果が電子タバコは喫煙よりも安全であると主張できるようにすることであると、クマール博士は述べました。
「喫煙をやめ、電子タバコに変えると、健康な細菌プロファイルに戻るのではなく、電子タバコプロファイルにシフトするのです。」
とクマール博士は述べています。
「電子タバコのプロファイルが病原体に富んでいることがわかっているため、電子タバコを使用して喫煙をやめることで良い結果が得られることはありません。」
この研究は、サイエンスアドバンス誌に5月27日に掲載されました。
【以下のリンクより引用】
Vaping Could Put You at Risk for Gum Disease
Healthday