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電子タバコの10代への危害をめぐる訴訟でノースカロライナ州ではジュール社が4,000万ドルの支払い

2021628日(ヘルスディニュース)-米国の大手電子タバコメーカーであるジュール(Juul)は、ノースカロライナ州による訴訟を解決するために4,000万ドルの支払いに合意しました。

2年前に会社を訴えたノースカロライナ州司法長官であるジョシュ・スタイン氏は月曜日に和解を発表しました。

ニューヨークタイムズ紙によると、同社は和解におけるいかなる責任や不正行為も認めませんでした。

他の13の州とコロンビア特別区でも、まだ最終決定されていない同様の訴訟を提起しました。

「何年もの間、ジュール社は中毒性の高い電子タバコの販売を10代を含む若者をターゲットにしていました。」

とスタイン氏は声明で述べました。

「それは大ヒットし、私たちの子供たちの間で電子タバコの蒸気の吸引という流行の炎を煽りました。これはノースカロライナ州のどの高校でも見ることができます。」

スタイン氏は、ジュール社がそのデザイン、マーケティング、売り込み方が製品のターゲットを若者が使用するように煽っていると非難しました。

同州はまた、同社の製品に含まれるニコチンの強さと危険性を不当表示したことにより、ノースカロライナ州の不公正取引慣行法に違反したと主張したとタイムズ紙は報じました。

契約に基づき、ジュール社製品はノースカロライナ州の店舗ではカウンターでの確認による販売となり、オンライン販売では第三者による年齢確認が必要となります。また、未成年者に販売されないことを確認するため、毎年1,000店舗に「覆面調査員」を派遣する必要があります。

また、広告に若者を掲載していた同社は、35歳未満のモデルを広告に掲載し、学校の近くに広告を掲載したりすることはできなくなりました。

ジュール社のスポークスマンであるジョシュア・ラッフェル氏は声明の中で、次のように述べています。

「この和解は、未成年者の使用を制限し続け、成人喫煙者でのハームリダクションを促進しますので、当社とその利害関係者との関係をリセットするための継続的な取り組みに相当します。」

すべての訴訟で、告発内容は類似していました。

つまり、ジュール社は、10代の若者がニコチンを豊富に含むべーピング中毒になることを知っていた、または知っていたはずでした。

肺の損傷や気分障害が報告された例もありました。

電子タバコやその他の蒸気を吸う製品は、従来のタバコよりも害が少なく、可燃性のタバコをやめようとする人々にとっておそらくより安全な代替品であると宣伝されました。

しかし、ジュール社の製品は喫煙しな人々に人気があり、彼らはニコチンにさらされました。

とりわけ、ニコチンは発達中の脳の損傷に結びついています。

訴訟に加えて、米国食品医薬品局(FDA)は、ジュール社製品やその他の新しいタバコ製品が「公衆衛生の保護に適切」であるかどうかを9月初旬までに決定する必要があります。

不適切と見なされた場合、FDAによりそれらは非合法化される可能性があります。

「本日発表されたノースカロライナ州のジュール社に対する訴訟での和解は、米国における若者の電子タバコの使用と依存症の蔓延を引き起こしたジュール社の責任と、子供たちを危険にさらす製品の販売を継続するというジュール社の申請を拒否するFDAの責任について強調しています。」

と、『the Campaign for Tobacco-Free Kids(喫煙しない子供キャンペーン)』の社長であるマシュー・マイヤーズ氏は述べました。

「この和解は、メンソール風味の製品を含むジュール社の風味付け製品と、その高ニコチン製品が現在も継続している若者の電子タバコの流行を生み出したことに果たした役割を浮き彫りにしています。」



【以下のリンクより引用】

Juul to Pay $40 Million in N.C. Case Over Vaping's Harm to Teens

Healthday