電子タバコ関連の肺疾患の事例 -Now Top 1600-

2019年10月24日（HealthDay News）-

現在、1,600人以上のアメリカ人が、電子タバコの蒸気吸引に関連した重度で、命にかかわることもある肺疾患に見舞われている、と米国疾病管理予防センター(CDC)は報告しました。

それは、アラスカ州を除くすべての州で1,604件の症例が発生していると同局は述べました。

関連する死者数も34人に達し24の州に広がっています。死亡者は17歳から75歳までの患者で平均年齢は49歳です。

新しい報告では、これらの病気を引き起こす可能性のある要因に関する新しいデータは発表されていません。

しかし、先週、CDCは、症例の78％がマリファナの精神活性成分であるTHCを含む製品に関係していると指摘しました。

若い男性は特にその影響を受けており、患者の70％が男性、79%が35歳未満です。

CDCの調査によるとTHCは主な疑わしい原因であり続けていますが、最近の研究では、他の化学物質が要因の一つとなっている可能性が示唆されました。

たとえば、アリゾナメイヨークリニックの研究者は、肺生検を含む電子タバコ関連の肺損傷が見られる17件の症例の検査を実施しました。

検査されたすべての患者の状態は重度であり、2人が死亡しました。

「私たちの研究での発見に基づくと、ほとんどの場合、化学液体汚染物質という有毒な副産物、または蒸気液体中の他の有害物質が関係していると思われます。」

と主任研究者のブランドン・ラーセン博士は述べました。

彼はスコッツデールにあるアリゾナメイヨークリニックの外科病理学者です。

これらの調査結果は今月初めにニューイングランドジャーナルオブメディシン誌で発表されました。

CDCの副局長であるアン・シュチャト博士は、THCを含まずニコチンが含有された電子タバコg製品は、潜在的な被害の原因として除外はできないと強調しています。

そのため、電子タバコを止めるというCDCの推奨事項は依然として有効であると博士は述べました。

明らかになっているのは、電子タバコの使用者に影響を与えている症状は、突然深刻になる可能性があるということです。

症状には、咳、息切れ、胸痛などがあります。

一部の患者は呼吸困難が非常に多く、酸素が溜まり極端な場合は人工呼吸器を装着する必要があります。

CDCの数字の更新は、米国で最も売れている電子タバコのブランドであるジュール（Juul）が、果物やデザート風味付きの製品の販売を中止すると発表した1週間後です。

AP通信が報じたところによると、同社の決定は、風味付きニコチン製品が十代の若者をニコチンと蒸気を吸引する原因となっているといった広範な批判に直面しているためです。

同社はまた、国会や、米国食品医薬品局、およびいくつかの総州検事による複数の調査に直面しています。

ジュール社はまた、ジュールの製品を使用することでニコチン中毒になったと主張する大人と未成年の電子タバコの使用者に訴えられていると通信社のワイヤーサービスでは報じられています。

トランプ政権はまた、ほぼすべての風味付きの電子タバコの禁止を提案しています。

ジュール社が販売を中止した風味はマンゴー、クリーム、フルーツ、キュウリで、それが売上の10％を占めています。

同社は、最も人気のあるフレーバーであるミントとメンソールの販売は継続するとAP通信は報じています。

ミントとメンソールの販売を継続するというジュール社の決定について、The Campaign for Tobacco-Free Kids（子供のタバコ没滅キャンペーン）のマシュー・マイヤーズ氏は、

「若者の使用を防止しようと真剣には考えていません。」

と述べています。

「電子タバコを使用している高校生の64％が現在ミントまたはメンソール風味のものを使用しているとわかっています。そして、この数はずっと増え続けています。」

とマイヤーズ氏は声明の中で述べています。

彼のグループや他の人々も、トランプ政権はタバコを除くすべての風味付きの電子タバコの販売を禁止すべきだと訴えていることをAP社は付け加えています。

【以下のリンクより引用】

Health Day